2011
01.17
01.17
例年になく雪の多い冬でして、日陰の通りは、このようにツララがながく伸びているのであります
しかしモリオカに滞在していた四日間は、雪というほどの雪は降らず、雪かきをすることもありませんでした。
「あんや、なんのために帰ってきたんだえん」などと老母は、私の運の良さを皮肉るのでありました。
が、正月を一人で過ごしてきた老母が哀れと思っての、今回の帰還でしたから、「まずまず」とモリオカ人の常套句で適当にごまかすのでありました。
その老母が正月料理を作るというので、だまって見守るのでした。
で、食卓に並んだのが、これであります。このほかにお雑煮。
ふーむ。
私が作るべきであったと深くおもうのでありました。
むかしから私の母親は料理が上手くはないのであります。
が、それはそれで懐かしい味であることに違いはありません。
この不味さは昔を思い出させる味だ…と感慨に耽るのでありました。