2011
06.10

夏準備。
ほんとうはこうタイトルするつもりだったのですが、「夏純日」と変換され、こっちの方がよさそうなので、な夏純日のママにいたしました。

湘南海岸ではいま、恋するケダモノたちのために海の家が急ピッチでたてられております。

が、最近は若いネェさまより、30代や40代のオカァちゃまが多く海岸に集まるようなのであります。
美肌とかいう観点からすれば、紫外線のつよい浜は肌の大敵ということになりますですね。

おそらく、若いネェさまは日暮れてから浜に集まるのかもしれません。
砂に寝転ぶと、打ち寄せる波の音が大きく聞こえるのでありましょう。見上げると星が輝きながら散らばっているのでしょう。

しかし夜の海を若い奴らに独占させるテはないよなぁ、と作業がつづく海の家を眺めつつ思ったりするのでした。
夜の浜でワインに酔っても悪くないだろう。
30代、40代のオカァちゃまも、年齢を忘れてくつろぐことのできるのが夜の浜ではありませんか。男をしたがえていれば、すきなときにキスを楽しめるという寸法。
浜の暗闇でかわすキスは、景観をこわす心配もございません。

ワインの壜を片手に、もう一方の手にはサンダルをぶら下げて、波打ち際を歩いてみたいではありませんか。
おもわぬ波でスカートの裾が濡れるかもしれませんけれど、思い出したように男とくちびるをあわせ、引いていく波の指の股をくすぐる感触を愉しむのはたまらないものではありますまいか。

しかし、なにごともなく今年の夏は去っていくのかもしれません。でも、夏の賑わいを予感させる六月の海は、なかなか良いものであります。

汚れを、まだ二三回しかしらない16歳の少女が夢見るような海なのであります。

時は待ってはくれませぬ。来年より今年はまだ若いのでありますから、今年は今年の楽しみを満喫しなければならない…去年もおなじようなことを考えたような気がいたしますです。