2011
06.22

さいきん、ジョルノの知能が発達したのか、聞き分けができるのであります。
なにしろ生存率30パーセントだと女医から宣告され、たしかに目つきも冥土からの使者のようでありました。
げんざいも、遠いまなざしをするのが、このイヌの特徴であります。成績は悪いけれどナンパをさせたら町イチバンだった中学生、小笠原良彦を思い出させるのであります。

一年経ち、まだ生存しているわけで、楽観はできませんが、まずは一安心。

毛がないイヌなので、散歩すると珍しがられたり、気持ち悪がられたり様々です。
つるつるな肌をした背中をながめていると、ふと、失敗して生まれてきた人間の胎児ではないかと錯覚することもございますです。
小笠原良彦が生きているかどうかわかりませんが、小笠原良彦の生まれ変わりのようにも思えてくるのでございます。

なにもしらずに、ロメオとはジャレあっているのでございます。

ときどき遊びに興奮しすぎて、ロメオの背後にまわりオカマを掘るような仕草もいたします。
そのときは去勢しているにもかかわらず、ピンク色に充血したペニスが驚くほどの長さで勃起しているのです。

いままでジョルノをあまり登場させていませんでしたが、それはなかなか上手く写真がとれないからでありました。白いイヌはピント合わせが難しいのであります。桜の花の撮影が難しいように、白いイヌはブレて撮れてしまうわけてあります。

さて、じつはもう一匹雌の雑種、ナッツがいるのであります。ナッツはスラングで不良娘という意味なのでありますが、名に似合わず、これが品行方正。

ただ昼はご覧の通りゲストルームのベッドのわきでこんこんと眠り続けているのであります。
ロメオやジョルノが苦手なようであります。

去勢されてもペニスはペニス。
ナッツは、これを脅威と感じているのでありましょうか。
夜の8時に男どもが別室で寝るのですが、それを見計らって、ゲストルームからのそのそと這いでてくるのが、ナッツの日常なのであります。

これから本格的な夏を迎えるにあたり、大変なのがニオイ対策であります。
三日に一度はシャワーしたり、あとは虫よけとして調合してもらっているスプレー式の液体にハーブを混ぜ合わせたりするのであります。
が、どうしてもどことなく部屋が臭くなるのは避けられませぬ。

その臭いがイヌにとってはうっとりするほどの、たまらなく良い香りなのかもしれませんけれど。