2011
12.29
12.29
ここは、富士山系の龍脈に建立された寒川神社であります。
福本銭を納めに参ったのでありました。
私メの毒素をたっぷりと吸い込んだ福本銭は、放物線を描くように賽銭箱にガツンとぶつかって納められたのであります。
と、どうでありましょう!
肩の荷がおりたような軽快な爽快な気分になったではありませんか!
「嘘ぉーっ!」
なんて言うなかれであります。
本当の本当に、気分が晴れやかなモノに一転したには驚きました。
いいものこしらえたと、自分をたたえたい気持ちになったのでございます。
みなさまもおタメしくだされ。
「だって、もったいないモノ」
なんてケチなことは言わずに
福本銭は、もともと運気の毒素を吸い取らせるために作ったものなのであります。
ダマされたとおもって、ぜひ、神社に奉納してくだされ。
関東のピリッとはしても、やはり暖かな気候につつまれていると、つい先日まで苦しめられたモリオカの寒さが懐かしく感じられるのであります。
雪の街景色をながめつつ珈琲をあじわうのは格別なのでありました。
想い出になってから雪のほんとうの素敵さが分かるのかもしれません。
ちょうど恋がおわってしまってから、相手の気持ちのやさしさを理解できるように。
福本銭を投げ捨ててから、私はメは白い心で、あるお女性のことを思うのでありました。
別れるために、私メを嫌いになろうとして必死に毒舌を投げつけ、欠点だけを拾い続けて、離れていこうとしたお女性の気持ちを、はじめて等身大に触れることができたのであります。
しんしんと音もなく降る雪、音もなくふる愛の言葉とでもいうのでしょうか、ある時間を経ないと聞こえてこない心の叫びというものもあるのでございましょう。