04.08
4月8日の今日は、お釈迦様の誕生日。花祭りであります。
近くのお寺におもむくのでありました。
日曜日ということで、さぞや混んでいるかと思いきや、境内はいつもの花祭りと同じよう。しずかに華やいでいるのであります。
休日だろうとウィークデーだろうと、行く人は行くし、そうでない人はいかないのでありましょう。
お盆とか元日ほどには、花祭りは知られていないのでありましょう。
とても心がおだやかになる静けさなのでありました。
私メは花祭りには、鎌倉とか横須賀などに出向いていたのでありますが、去年、近場にある、このお寺に来てからは、もう毎年「ここしかない」と決めたのでございます。
理由は歴然としておりますです。
境内のよこっちょにテントがしつらえられ、竹筒のお酒を無料でふるまってくるからでございますです。
目じりをさげて4杯目のお酒を味わっている画像でありますです。
白鶴であります。
子供達には焼き芋が配られるのであります。
無料なので、ふるまってくれる老人会の人々も、みんな、おだやか。
ふるまわれる人々も、私メをのぞいて、みんな遠慮がち。
「どうです、もう一杯」
「いや、ではもう一杯だけ」
と図々しく、6杯飲んで、「そろそろ」と立ち上がりかけたら、「まあまあ」ともう一杯すすめられるのでありました。
昨年も、こうしてお酒を飲みましたから、「この1年は自分にとってどうだったろうか」と考えるよりも、「昨年の係の老人で、いない人がいるけれど、どうしたのだろう」と思ってしまうのであります。
すると想念は「彼女の病気はどうなっただろうか」
と飛躍したりいたします。
数年前に、同い年なのに、病気のためにすっかり老けこんだお女性のことであります。
こうやってお酒を飲めるというのは健康があってこそのことと感謝しては「そんなことで感謝するってのは、やっぱり老いてきた証拠であろう」などと、またひとすすりしては、ひとりニヤけるのでございます。
けれど、だんだんと境内も賑やかになり、後の人に席を譲らなければたけませぬ。
自転車で、遠回りして帰るのでした。
朝酒が効いたのか、途中、舗道のコンクリートにタイヤをとられて、ヘニャンと転倒してしまいました。
カッコ悪くて、やれやれでございました。