04.11
ウンコではありませんです。
黒オリーブとアンチョビとニンニクとオリープオイルをフードプロセッサーでごちゃ混ぜにした、ソースなのであります。
黒オリーブは種を抜いたものを使用いたします。
小指で味見をすると、これが美味。
ウンコのような見た目でも、美味しいというだけで黒紫色の魅力的なソースに感じられるのでございますです。
そのままワインのツマミしても最高であります。
味は異なりますが、バッケ味噌のような感じでございます。
「どういう女が魅力的なのか」という取材がございました。
色っぽさがなのか、隠れ名器が最高なのか、黙っていても男の気持ちを察するお女性に軍配があがるのか……。
あらためて「どういう女が?」と問われると、明解な回答を出すことは、かなり難しいのであります。
お女性の間では「彼女はキレイよ」と言われても、男の目からは「そうかなぁ……」とすぐに同意できないことが多々ございますです。
男でも「こんな最低のヤツが?」と驚くような男が、お女性にモテモテという現象もあるのでありますです。
匂いかもしれませぬ。
イイ匂いのするお女性。
バッケ味噌から立ち上る春の息吹や、黒オリーブのソースの、どこか異国を思わせる渋い匂い。
このようなお女性がいましたら、男心はノックアウトでありましょう。
体臭は、もしかすると日々の食事にあるのかもしれませぬ。
黒オリーブのソースを野菜につけて食いましたら、もうパンもなにも不要でありました。
「オノさんの汗を嗅ぐと映画館にいきたくなるね」
と言われたことがございますです。
それは直接、嗅がれたのではなく、脱ぎ捨てたTシャツに鼻を押し付けて言われたのでありました。
その時は、お女性が映画を見たがっているのかと聞き流しましたが、じつは私メの汗はポップコーンの匂いに似ていることに気づいたのでございます。
ポップコーン→映画館という連想でありましょう。
イイ匂いというものは、人によって若干の個人差があるはずであります。
ウンコの匂いが大好きというお方はおりますまい。
男女の結びつきは、匂いの相性というものも大きなウェイトを占めているのではなかろうかと、すこし思ったりするのであります。
「キミの匂いを嗅いでいると安心するね」
これが運命的な結びつきを、決めているのかもしれませぬ。