2012
05.22

日食も終わり、そして旧暦の4月1日と二十四節季の一つであります小満の昨日、つまり5月21日。

これはちょうど良かろう思いまして、部屋の浄化をしたのであります。
数か月前にギャンブル宝典の読者にむけて限定で販売したお香。
「滴天香」なるものを、くゆらしたのでございますです。

合法ドラッグではありませんから。念のために。

しかし、香りというモノは脳髄を刺激するのでありましょう。
部屋が別の空間に変化したような錯覚をおぼえたのでありました。

妙なカンの良さというか、そういう感じであります。
爽快感とは異なる感じ…甘い眠りにひきこまれるような、ディシャブっぽい不思議な何かが体内に沁み込んだようであります。

滴天香に限らず、生活に区切りをつけたいときには、お香やアロマは最適かもしれませんです。

強い香りなのに、イヌが嫌わず、いや、むしろ部屋に入ってきたくらいですから、きっと悪いものではないのでしょう。

すると、しばらくして、すべてを新しくしたい発作的な衝動の血流がかけめぐったようであります。
で、外に飛び出したのでございます。

そして2時間後、こういうことなったのでありました。

2年間伸ばしっぱなしだった髪をバッサリしてきたのでございますです。

「あはっ、ヤリましたね」
などとご近所のジジさまに笑われました。
「夏仕様ですかね」
とも言われました。

「前の方が良かったわ」
と、心ないことを言うオババもおりましたのでございます。

取り返しのつかないことをしてしまったか…と反省しても、すでに覆水盆に還らずであります。

願わくば、お女性に後頭部をかき乱してほしいのでございます。

お香を焚き、髪を切り、ではいったい何をするのか、その主体はありませぬ。
けれど、何かを期待したいのでありましょう。

夏の扉は開かれました。

でも、困ったことに、いままで愛用していた服が、ことごとく似合わなくなっているのであります。
新しい服を、福を求めなくてはなりませんですね。