2012
06.15

辻堂の住宅街のまんなかに、このようなスポットが存在しているのであります。
「天王社」と地図上では表記されていますが、社もなければ、社務所もないのであります。

荒れ放題の空き地に、ぽつんと鳥居があるばかりであります。

それだけに濃密な「気」に満ちているのであります。

ひとつ不足しているのは鳥居の向こうに山がないこと。
方位からいえば玄武である北の方角に山のないことは、神社としては致命的なことかもしれませぬ。
風水では「龍・穴・砂・水」とか「四神相応」とかソレらしき理論が作られておりますが、理論通りの場所を探そうとしても、まず徒労に終わるのであります。
地図上では見つけられても、それは机上だけの話。
現地に行くと、高低に問題があったり、悪臭に満ちているのがほとんど。

立派な社が建てられている神社は「気」が乱れ、せっかくの風水が台無しになって、メガネをかけた神主がお金儲けの祝詞をあげるだけなのであります。

が、この天王社は、数少ない「佳い気」の降臨するスポットかもしれませぬ。
玄武に欠点はあるものの、眠気に誘われるからであります。

ご覧のとおり、コンクリート製の鳥居は欠けているのであります。

が、そのようなことに神経質になってはいけませぬ。

もともと、神社などのホコラは気の降臨場所に建てるもの。
つまり鳥居などは後から作った人為的なものであります。

神社は天皇一族が、日本を支配するための、いわば天皇教の建物にすぎませぬが、古くからの神社が建っている場所に注目したいのでございます。

「気」の降臨する場は、神社に限らず眠気をもよおしますです。
反対に、邪気の帯びている一帯は、不眠症になりやすく、またイライラすることで共通しておりますです。

良い部屋作りも、眠くてしかたなくなることを目指せばイイのでございます。

柏手を打ちますと、おお、良い響きが大気を震わせるのでありました。

福本銭を二枚放ったのでありました。

悪いモノが体内から抜け出たような、すがすがしい気分でございます。
腐れ縁のお女性と決別した時のような感じ。
ラブホから出て駅でバイバイしたような、開放感にも似た、サッパリとした気分なのでございます。

石段もなく、小径があるわけでもない地べたを、陽光の影模様がそめわけているばかりであります。