2013
03.25

すこし早いのでありますが、4月のボイドタイムをUPいたしますです。

画像は皇居の桜であります。
いつもの年なら、身動きできないほどの混雑なのですが、桜の開花が思いのほか早くて、ツアーの皆様がおりませぬ。
それはそれで、ちと寂しい気分ではございますですね。

日の暮れた城址は花冷えでありますです。

千鳥が淵からのコースではなく、逆コース、つまり、九段から武道館へ向かい、脇からそれて、千鳥が淵を見下ろす場所が、これが絶好の桜見物のスポットなのでありますです。

さて、4月も後半はボイドタイムが連続して襲いかかるようであります。
GWのご予定もおありでしょうから、5月の5日頃までのヤツをUPいたします。

2013年03/25(月)21h46m in乙女 ~  /27(水)06h33m
2013年03/28(木)03h16m in天秤 ~  /29(金)09h54m
2013年03/30(土)05h26m in蠍  ~  /31(日)12h14m
2013年04/01(月)14h02m in射手 ~  /02(火)14h37m
2013年04/03(水)19h37m in山羊 ~  /04(木)17h42m
2013年04/06(土)02h24m in水瓶 ~         22h01m魚
2013年04/08(月)13h13m in魚  ~  /09(火)04h03m
2013年04/11(木)01h27m in牡羊 ~         12h23m
2013年04/13(土)21h32m in牡牛 ~         23h13m
2013年04/16(火)04h43m in双子 ~         11h50m
2013年04/18(木)21h31m in蟹  ~  /19(金)00h14m
2013年04/20(土)06h05m in獅子 ~  /21(日)10h09m
2013年04/22(月)15h03m in乙女 ~  /23(火)16h26m
2013年04/24(水)21h13m in天秤 ~  /25(木)19h26m
2013年04/26(金)17h58m in蠍  ~  /27(土)20h33m
2013年04/29(月)13h40m in射手 ~         21h23m
2013年05/01(水)23h10m in山羊 ~         23h21m
2013年05/03(金)13h28m in水瓶 ~  /04(土)03h27m
2013年05/06(月)01h03m in魚  ~         10h04m

2013
03.24

記憶では、源氏物語の宇治十帖の最後、浮舟が濁情に絶望して、川を下るシーンがございました。

桜でもバラでもない、しかし可憐な花が、同じように小さな流れに身を任せているのでありました。

源氏物語では、浮舟に恋い焦がれた匂宮が、薫君を装って寝所に入り、彼女をむりやりに犯したのでありました。
ところが、犯された浮舟は、匂宮を拒むどころか、受け入れるようになるのでありました。

男性不信というよりも、自分の心に絶望した浮舟は、入水したのですが、死ぬことはかなわず、無明の闇の中で苦しむことになる…なんともいえぬ源氏物語の幕切れではありませぬか。

ほんとうに源氏物語が平安時代から残っているとは信じられませぬ。
戦乱などで消失していて当然であるからであります。
現在のヤツは、前田家に残されている源氏物語とか。

それはさておき、湘南ではいっきに花々が開花し、との花をめでたらイイのか困ってしまいますです。

ませた中学生の女の子のような季節でありまして、春は苦手だと言いつつも、花の蕾に視線が行ってしまうのであります。

どうやら、中学女子に限ったことではなく、お女性の心が、ここにきて淫ら模様に燃え上がっていると言えなくもございませぬ。
むしろ若い子の方が冷静でありますです。

当然かもしれませぬ。
自分自身が花の世代。

花の季節を借りて、心に着火しよういう年齢ではないからであります。

しかし、なんの力を借りたとしても、お女性が美しくなるのは絶対に素晴らしいことでありますです。

ムスッとして精神患者のような目つきで、相手の心の裏を探り当てたような皮肉な表情をしているよりは、ずっとイイのでございますです。

ついつい、花の撮影するにも、感情移入してしまうのであります。

花たちを、いろいろな物語に当てはめては、時よ止まれ…なんてロマンチックになっているのでございます。

源氏物語だけでなく、若草物語だとか、そんなお話の登場人物…すべてお女性ですが、彼女たちの囁きが聞こえてきそうな、私メにとっても甘い季節かもしれませんです。

花は咲きたくてさくのではありますまい。
実をつつけて種をのちに受け継がせるために咲くのでございましう。
ただ、それだけのことなのに、人間には濁情というややっこしい過程が組み込まれているのも不思議といえば、不思議でございますです。

その濁情が、慾を誘い、戦を起こし、人類を滅ぼす元凶となっているのですから、皮肉でございますです。

2013
03.23

鯛をいただいたのであります。
うらめしい顔で息絶えておりました。

鯛は骨が固いので、さばくのになかなか手間がいるのであります。

しかし、良いことがありそうな、そんな魚でございます。

鯛一匹もひとつの命だとすれば、湘南の名物で、この春豊漁の、シラスは一回に数百匹も食うわけですから、それだけの命を口にするのと、どちらが罪深いのでありましょう。

「おめぇは、そんなヤツだったか?」
同じようなことを、中学のクラスメイトのサイに申しましたらば、何を言ってやがるとという表情をされたのでありますです。
「魚は人間に食われるために生きているんだ」と。

サイとは、一時期、釣りに夢中になったことがあり、学校の授業をサボって、中学の裏山の三田さんという大金持ちの邸宅に忍びこみ、古い池で、鯉を釣ったことがございました。
そしたらば、
「お前たち!」と後ろで、三田さんオヤジに怒鳴られたのであります。
「城東のヤツだな!」

城東というのは、ちかくに城東中学がございまして、そこのことであります。
私メらの中学は別でしたが、オヤジの勘違いを利用して、城東の方角へと逃げたものであります。

なんという健康的な中学生活でありましょうか。
まるで夏目漱石の小説のようでありますです。

しかし、別段、深刻に命の重さを考えているのではありません。

ホタルイカは私メが買ってきたものであります。
ホタルイカもイッパイ、ニハイと数を数えるのでありましょうか。

いずれにせよ、死体をみて、「美味そうだ」と涎を流すのも、考えると妙なモノでございますですね。

道路で猫が車にひかれて死んでいるのを見ても「美味そうだ」なんては、とても考えられませんのに。
津波で、いろいろな死体がありましたが、かえって食欲を割れてしまったものでした。

寿司屋など、目の前に死体があり、「これは生きが良さそうだ」などと指差すのですから、変な感じでありますです。

が、それにしたって、死について深刻になっているではありませぬ。

ついでにナマコも切ったのでありました。
赤ナマコであります。

正月の定価の三分の一。

縁起モノを食ったのでありますから、幸運が来ないようでは困りますです。
いや、かならず来るさ。

と自分に言い聞かせつつ、八海山を傾けるのでありました。

おもてでは、しずしずと桜の花が散っている気配がいたしますです。