2013
04.02

剣術使いに、殺気という言葉があるならば、易者には「邪気」という言葉があるのかもしれませぬ。

ただならぬ邪気に目を上げると、向かいのお女性が、両口角をおもいっきり下げてうたた寝をしておったのでございます。

以前も、申しましたが、こういう口は「不平不満の相」であります。
何事に対してもチャチャを入れないと気が済まないタチなのであります。

たとえば、
「Hだけでいいの」
と言いながら、しだいに「わたしはどーせセフレ以下の存在よね」となり、では食事でもしますかと誘うと、「どーせ経費で払うんでしょう」とくるのであります。
話題を提供しようと話し出すと、その時はウケて笑っていたはずなのに、「あなたって自分のことばかり言うのね」と後日、不満のメール。

そういう態度をするために、愛されない体質となって、口角はますます下がるという悪循環になるのであります。
そういう態度とは、重箱をつついて相手の欠点を探し出さないと安心できない態度であります。欠点を見つけると、どういうわけかホッとする態度であります。
その欠点をネタにして、ネットで深層心理を摘み食いして、心理学者気取りになるのでありましょうか。

ソレだけならイイのですが、都合のよいところだけをひろった知識に振り回され、逆にいら立ちだすわけでございますです。

このように、
人相とは面白いものでありまして、口だけで、相手の性格の裏の裏まで知ってしまうのでございます。

十傳セミナーも、「人相」をシリーズして定期化させてもイイかもしれませぬ。
人相なら基礎がなくても理解できますし。

ところで、電車内の「邪気」はコレだけではありませんでした。

下向き口角のお女性のとなりに座っていた帽子のオバさまのお指が、コプラ指。

かならず人を裏切る油断のならない指の持ち主なのであります。
裏切りたくて裏切るのではないでありましょう。
けれども、利害が衝突した時に、コプラ指の本領がいかんなく発揮されるのは100パーセント例外はないのでありますです。

この二人の邪気が、車内に漂い、人々は何故とはなしにイライラしたような顔つきになっていたのでありました。

東洋の人相学は「神相全編」がバイブルでありますです。
人相には手相も含まれますです。

この「神相全編」をしることは、どれだけ人災からまぬがれる武器になることか。
明治以降、音をたてるように衰退していった東洋の哲理を拾い上げることは、けっして無意味なことではないのでありますです。