2013
06.17

冬のあいだ凍っていたことが嘘のように、湖畔にはマーガレットの花が群生しているのでございます。

花は乙であります。水があり、太陽があることで、美しく花が咲けるのでありますです。
それをハサミで摘むことは、ハサミは金行で、乙花にとっては官殺でありまして、官殺はお女性にとって男星を意味しますです。
つまり水と太陽があることが、乙花には、良い男が得られるという条件なのであります。

もしも、水が凍っていて、太陽も照りつけていなければ、ハサミ(男星)は、自分の魅力の芽を刈り取ってしまう悪い意味となるのでございますです。

かような視点で、早朝の湖畔を眺めているのでありました。
六月は午月でございまして、火局を成立しやすい月なのであります。
油断しますと巳午未、あるいは寅午戌が成立しやすく、財となる土が乾いてしまうのであございます。
ですから燥土ではなく己の湿土が必要でありましょう。
すると、乙己という、恋の配合となるのであります。

花は美しく咲けば、恋が財産にも、玉の輿運にもなるという一例となりましょうか。

それにしても季節と人間の運命とは、奇妙に一致するものであります。
「わたしを五万円で買ってください」
と図々しくも申された40代のお女性の命式を振り返りましたら、財の星が氷の下で、凍りついて役に立っていないのでありました。

見えるのに手に入れられない財の星。
そういう場合は、何を見ても「お金、お金」と頭の中はお金のことばかりなのであります。

財星は、官星を招きますのですが、なるほど男を見るとお金を考えてしまうものなのだと、妙に合点したのでありました。

「いいえ、わたしほどお金に淡白な女はいないわ」
と反論されても、それは凍った財が手に持てないからに過ぎないのであります。

四柱推命は、かくも残酷に、本人の本質の一面を照らしてしまうモノでございますです。