2013
08.23

空に雲で蓋をされ、周りから蒸したように、本日の関東はヌタヌタに暑いのであります。
酸素が薄くなっているような気すらいたします。

なので、かき氷なのでありました。
電動かき氷気を、汗まみれになって小屋から引っ張り出し、ガリガリしたのでありました。

が、きめ細かな削り方では、溶ける速度の方がまさり、氷水と化してしまうのであります。

「それでか…!」
と先週の漁村で食った目の粗いかき氷を思い出したのでした。
氷の粒々が分かるほどの粗さでなければ、すぐに溶けてしまうのでございます。

シルキーのかき氷は、今夏に適さないのかもしれませぬ。

子供のころは、かき氷の出前があり、ちかくのシナ蕎麦屋がオハチに入れたかき氷を届けてくれたものでございます。
しかし、私メは、かき氷のシロップにまけて、たびたびおう吐したものでありました。

画像は東北型のヤツであります。
関西だと、シロップ上から注ぎますですが、東北はシロップは下。
まずは上の氷をすくって手を洗うのであります。

それから、おもむろにスプーンを抜き、慎重にシロップをかき混ぜるのでございます。

たのしみは、あとに取っておくのか、それとも始めに味わうのか。
東北と関西の違いが、ここにあるのかもしれませぬ。
あとで、楽しもうとしたときは手遅れというケースを、東北人はよく知っているのであります。

これはかき氷の話を通り越して、濁情のことでありますけれど。

しかし、それでも東北形式にこたわってみたのであります。