2014
01.22

ずいぶん前のことであります。

従弟に占いを頼まれたことがございます。
ふざけた調子でございましたが、その時の従弟は白血病を患っていた恋人さんをば亡くし、
「もう結婚しない!」
と宣言し、叔母を慌てさせておりました。
叔父は、従弟と恋人の結婚を許しませんでした。
「病人では…」
というのが理由であります。

これが青春ドラマならばひと騒動あったのでしょうが、病院の跡取りとあっては、従弟としてもそのへんは複雑な思いがあったのでありましょう。

唯一の抵抗として「結婚しない」宣言だったのであります。

そこで従弟が書いた文字が「春」。
これを測字という、文字を分解などして占う方法で判断したのであります。

春には、「夫」の文字が隠されております。
さらに「三人」という文字。
「日」の文字もございます。

そこから、「おめさんには三人の夫人が登場するだろうな。んでも籍を入れるのは二人とだな」と告げ置いたのでありました。「日」は口が二つ。二回の入籍と判断した所以でございますです。
そのまま忘れておりました。

で、昨日電話がございまして、
「当たってるかも」と言われたのであります。

従弟は、恋人を失って10年目にナースと結婚し籍を入れました。
しやわせな生活のようでしたが、運命は惨いのであります。
三年前の震災で、奥さんは津波に飲み込まれ死亡。

まだ一人身で通すには若い年齢であります。
従弟からの電話は、その三人目の夫人が登場したかも…という内容でありました。
その結果はどーなるのか。

しかし、いずれにせよ、測字占法はバカにはできない占術なのであります。