2014
08.13

東海道線の中であります。

夜の10時過ぎだというのに、お盆休みのためでしょうか、意外に混雑しているのでございます。

私メは十傳スクールの夜の講義の後でぐったり。
川崎あたりで車内販売が回ってきまして、缶チューハイを一人グビリとやりだすのでございます。

これが夜のオタノシミ。
一時間ほどの至福のときなのであります。

この日は、一人の老人…年齢は私とさほど離れてはおりますまい。
ホームで雑巾がけのしているのかと思いましたら、四つん這いになって倒れかけておるのであります。
つまり飲み過ぎの酔っ払いというわけでありました。
数人の駅員が心配そうに集まっておるのであります。

私メも酒量を考えるべき時がきていることを実感する光景でありました。

大荷物でありましょう?
そこで缶チューハイを。

受講生にいただいた塩せんべいを肴にであります。

風呂敷のなかは、お桃ちゃん。
これも届きものでございますです。

事務所と自宅が遠いのは大変でしょうと言われますですが、車内での読書や缶チューハイは、それはかけがえのない喜びでありますから、むしろ、一時間ほどの距離はしやわせなのでございます。

駅からは自転車。
うしろの荷台に風呂敷包みをくくりつけ、わずかに酩酊した体で自宅まで、ぎっちらこ。

開けたら、こんな美人なお桃ちゃんがぎっしりと入っておるのでありました。
桃の香が部屋にけむりのように漂うのでございました。

私メの夜は、こうして更けていくのでございます。