2014
08.28

病葉と書いて「わくらば」。
早々と枯葉になる葉でございます。
若白髪の男というあたりでありましょうか。

人相で、若白髪は人知れぬ苦労を物語るものでありますが、はんたいに60歳を過ぎても黒々とした髪の毛の保有者は、若白髪よりも意味は深刻なのであります。

死ぬまで働かなければならない運命を背負っているのでありますから。
「若く見えていいわね」
の言葉を額面通りに受け取るのは、ご自由でありますが、面倒を見る頼りになる子供に恵まれないために、現役を引退できず、70歳になっても80歳になっても働かなければならないのであります。

では、若白髪と、老人の黒髪のいずれかを選べと問われると、現実的には困ってしまうかもしれませぬ。

今の時代は年金も微々たるものでありますから、働くことの出来る人は、しやわせと言わざるを得ませぬ。
が、駐輪場の御爺さんにはなりたくありませんし、制服を着て路上喫煙者から罰金を取る仕事も敬遠したいのであります。

老人ならば、悠然とした仕事で、偉そうにお金を得る仕事が最適でありましょう。

とすれば、もう易者がよろしかと思うのであります。
弁護士や医者、会計士も年老いても働けますですが、ボケが心配であります。
その点、易者は老いれば老いるほど人生経験も積んでいるように見られますから、軍配が上がりますです。

そのうえ若い美男美女がお客さんとして来ることも多々あり、それは花園に浸れるのであります。

じつは電話で同級生と話しまして、「オレも占いを勉強していればいがった…」と言われたのであります。

彼は私メが占いをヤリ出した頃、それは怪訝な視線を私メに送ったものでありました。

しかし、いろいろな仕事がありますですが、占いのように珍しいヤツが、あとで価値が上がるように思いますです。
「デタラメだ」とか「怪しい」などと罵倒されるのは、それはこの職業の宿命と申すモノで、その迫害に気にせず、「んだって、おもしぇもの!」と学んでいけば、かならずや開花するものなのであります。

何となくでありますが、老後は占いしかないように感じますです。