2015
04.09
04.09
幼少のころはデパートの屋上といえば小さな遊園地になっていたものですが、いまでは、このようなスポーツのできる広場になっており、無人のコートを眺めていると不思議に心が落ち着きますです。
ユトリロの絵画を眺めているような、懐かしい孤独感に包まれるのであります。安らぎのある悲しみというのでしょうか。
占いを生業としていると、知らずに心が荒んだりするものでございます。心の裏側を読むために疲れたりもいたします。
十傳スクールの講義はそういう意味では、私メにとってはなかなか楽しい場でもありますが、やはり夜のデパートの屋上はイイ。
地方に出かけた時にも夜のデパートの屋上の風に吹かれると、その地に住んでいる錯覚にひたることも多々ありますです。
もしかすると、この場所に、或るお女性と住んでいた過去があり、その記憶が消去されているのかもしれないと、風に髪をなぶられつつ、なかったはずの過去が蘇るようなこともあるのであります。
すべてが人工のもの。
植物も地面も人工のもの。
本当の自然にいると落ち着きません。
私達にとって、このような空間が安らぎの場所なのかもしれませんです。
そして金網の向こうに広がる街こそ大自然というわけであります。
無性にラーメンを食いたくなる場所でもございますですよ。