2015
05.24

モリオカもずいぶんと開発されたモノであります。

18歳の時に、この地を後にした当時は、取らない道はなく、道という道のすべてを制覇していたつもりでしたが、その後、山を切り崩し住宅を建て、そのために知らない道もたくさん出来たよーであります。

それでもやはりモリオカは私メにとって自分の部屋のように熟知している土地なのであります。
地相をしらべる訓練は、やはり慣れ親しんだ郷里が最適なのかもしれませんです。

山龍は初心者にとって手頃な生きた教材でございましょう。
地相に関する本ばかり読んでいても、実際に現地に立ってみなければ、どんな秘伝書も役には立ちませぬ。

山龍に慣れてから、平地の龍をみる訓練を積むことは、本などからの知識より、ずっと貴重なのでございます。
龍脈はどこからどのように流れているのか。
たとえ間違っていても、一つか二つの仮説を立ててみるのがよろしいでしょう。
そして、
その仮説を、実際にその区域に行ってみて調べるのであります。
その地域に住む方々は、どういう職業が多いのか、金持ちなのか貧乏なのか、賢そうかそうでないかを肌で受け止めることで、仮説の真偽が実証されるというワケでございます。

なにごとも実践する姿勢が大切でありますが、地相や家相などは特にその傾向がつようございます。

実家に戻りましたら、
ケシの花が開花する直前でございました。

おもわず妖しい気持ちに染まり、せっかくの地相を忘れてしまったのでありました。

こちらの馳走には、ずいぶんとご無沙汰していると、足の指までつかって数えたり。

いちばん小さな地相は、手のひらなのでありましょう。
地相の本を開くと、きまって女性器に似た図柄で龍穴を解説しておりますが、あれはいけませぬですね。
とくに、いまそれらの絵柄をひらくのは、ちと危険ではあるまいかと、ケシの割れ目に鼻先をちかづける愚かな真似事をしてみたのでございます。