07.02
奇門遁甲にもいくつかの原書があり、マニアの間では有難く扱われているよーであります。
けれど、原書はよくよく注意して読まなければなりませぬ。
多少、筆の立つ者の著作であるものが多いのであります。
いくつかの矛盾点があり、それを額面通りに受け取ると迷いの森にさまよう結果となりますです。
ちょうど教員の言うとおりに行動して失敗するように。
災害時にリーダーに従がって命を落とすように。
本は本なのであります。
やはり、自分の体を使ってある程度確かめるのがイチバンでございましょう。
奇門遁甲に限らず、四柱推命の原書も、断易の原書も然りでございますし、法律だって同様でありましょう。
口作三寸でどうにでも解釈できるのでございます。
愛の言葉も同様かもしれませんね。
とはいっても原書はある指針を示すことで価値がございます。
多くの解説書をあさったところで、同じような事が書かれており、知りたいところは伏されております。
そこで原書を紐解いて、「なーるほど」と源流に触れることが可能なのであります。
その源流が正しいかどうかは別として、源流は源流でございますから。
私メの講義は、時として「ありゃ!」と感じることがあるかもしれませぬ。
それは磁北と真北の問題だったり、八方位の角度の問題だったりいたします。
「角度を直さなくてもいいのですか?」
「東西南北は30度ではありませんか?」
というご質問がたまにございますが、
私メは、あくまでも源流に従がう立場を固持いたしておるのでございます。
だからと言って、それを強要するつもりはございませぬ。
占いも日々、新しく生まれ変わるものだと思っておりますが、あとは個々の創意工夫で勝負すればイイものと思っておりますです。
夏至が過ぎ、時代が変わり、ここで気持ちを引き締めて、十傳スクールの講義にあたろうと決意するのでありました。