2015
07.23

戦時中、野球を止めさせられたことを、ことさら悲劇的に報道することがありますが、私メにいわせれば当然のことなのであります。

んだって野球はアメリカだけのスポーツであり、戦時中の如何にかかわらず、日本人がすべきではないからであります。

サッカーも然り。
ああいう無駄なスポーツをした全員はセールスマンというサラリーマンでも最下等な生き物になり下がるものと信じて疑わないのであります。

そういう兵隊さんにならないために、どれほど苦労してきたことか。
セールスマンが来るたびに「まさか野球部だのサッカー部じゃねがったべな!」と睨むのも習慣になっておりますです。

などと興奮してしまいましたけれど、この日、海で事故を目撃してしまったのでありました。
水上バイクが波にもっていかれ、あっという間にテトラに激突!
乗っていた2人は海に投げ出されたよーでした。
浮かんでこないのであります。

「ざまーみろ!」
口をついででた言葉がこれでありました。「アメリカの真似をするからこういうことになる!」

南朝鮮の文化が恥ずかしいのは、日本人もおなじよーに西欧の奴らの猿真似をしているからでありましょう。そんな奴らは死んでしまえってな具合であります。

まぁ、水上バイクの事故は私メの人生とはまったく関係ないのでありますから、できるなら最悪なことになった方か面白いのでありました。
周囲の水着の人々も嬉しそうに、急に生き生きし始めるのでありました。
なんども再現の演技を見せる者たちもおり、お祭り騒ぎ。
「死んだかな」
「死んださ、死なねば!」
と若人らも最悪のことを願ってやまない様子です。

と、やがてお節介な奴らが通報したのか、救急車がやってまいりまして、空にはヘリまで飛ぶ始末。
ヤバいのは公務員に事情聴取を求められることであります。
お金をもらえるなら嘘でも何でも言いますが、無料ではまっぴらごめん。

それにしても、あと数時間もしたら、溺死の家族へ連絡がいき、半狂乱となった母親らしき中年の女が「起きて」などと叫ぶのでありましょうか。

あるいはサーファーとかがわかったふりをして通夜の手伝いをするのでありましょうか。

葬式では帰りの見送りの際に、人情オバちゃんが遺族の手を握って「シッカリ」とかなんとか励ますのでありましょう。
ちかくでは若い女が三人ほど固まって泣いたくらいにするのでありましょう。
そして常連だった店では訳知り顔のママさんなどが「バカだよ」などと演劇を披露し、仲間のサーファーも「死ぬなんて、そりゃあ、ねーよ」とTVドラマのワンシーンのような役を任じるのでございましょう。そして、ちょっと失言……「素人のくせに水上バイクに乗るからダメなのだ」という意味の正論をいうモノたちの襟首をつかむのも、どこかのドラマの真似。

そういうことを想像していたら、恥ずかしくで耳まであかくなり、「やんた、やんた、やんた、やんた、やんた」とその場を離れるのでございました。
「ああ、死にて、死にて、死にて」の言葉を家に着くまで発し続けていたよーな気がいたします。
人間のすべてがイヤでイヤでたまらなくなりそーであります。

イヤでなかったことなどありませんでしたけれど。女体のほかは。