2015
10.26

諸口流断易の、諸口悦久がこのイケメンでございます。
諸口十九の芸名で大正昭和と松竹の看板スターでありました。

お女性遊びはむろんのことでありましょう。
ただマジ恋愛にハマったのが、やがて役者を廃業し易者へと転落した原因でありました。

相手は筑波雪子という21歳の新鋭の女優。諸口36歳。かなり熱くなったようすで、ふたりで独立して会社を興したよーであります。が、いち年ほどで筑波は諸口と離れます。

筑波は麻雀賭博や、諸口と別れた後の同棲相手である牛島という男と共謀しヌード写真で百貨店の松屋を恐喝するなど、かなり面白いお女性でありました。

興味深いのは、何をやっても落ち目の諸口が役者を廃業したのと、筑波が女優を引退したのが同じ昭和10年。何らかのつながりがあったのでありましょうか。
男と女はキレイに別れることは難しいのであります。

で、諸口の断易の濁情占例で、この過去の経験が色濃く出ているのがウフフなのであります。なにしろ筑波はその後、大財閥の寺田甚吉の妻となるのでありますから。佳い女なのでありましょうね。

転落したとはいえ、諸口は一派をなすのでありますから、それはそれでイイのでありましょう。そうかな…。

諸口流と双璧をなす、わが菊地流の、菊地靖典は残念ながらの醜男。しょっちゅう、奥さんが家出して、おろおろして「妻はいつ帰るか」という占例が目立って多いのであります。

おっとと、話が長引きました。

10/29(木)00h22m~                  15h25m 牡牛座
10/31(土)11h56m~                    18h10m 双子座
11/02(月)12h37m~/03(火)00h48m 蟹座
11/04(水)10h47m~/05(木)11h23m 獅子座
11/07(土)21h48m~/08(日)00h15m 乙女座
11/09(月)11h42m~/10(火)13h03m 天秤座
11/12(木)23h54m~/13(金)00h14m 蠍座
11/14(土)12h19m~/15(日)09h22m 射手座
11/17(火)05h54m~                   16h25m 山羊座
11/19(木)17h22m~                    21h22m 水瓶座
11/21(土)22h24m~/22(日)00h13m 魚座
11/23(月)04h16m~/24(火)01h27m 牡羊座
11/25(水)10h27m~/26(木)02h16m 牡牛座
11/27(金)12h38m~/28(土)04h27m 双子座
11/29(日)21h48m~/30(月)09h48m 蟹座
12/02(水)12h12m~                     19h10m 獅子座
12/04(金)14h00m~/05(土)07h34m 乙女座

てな具合なのであります。

2015
10.25

モリオカ郊外の薮川までクルマを運転したのでございました。

画像には写し込めませんでしたが、風に乗って雪が舞っているのでありました。
レストハウスの女従業員たちは「初雪だ!」と窓外を眺め、嬉しいよーな、困ったよーな表情をしたのであります。

湖面が凍りつくまで間もないでしょう。

異国のごとき片側は白樺。その向こうに湖は冷たく静まっております。
景色は初冬なのであります。

温かなお湯にぬくぅと浸りたい気分であります。
隣にいるのが老母でなく柔らかなお肌をしたお女性であったなら…どんなにか。

いいえ、贅沢を申したらバチがあたるというものでございましょう。

未舗装のつづく林道をさらに奥地へとクルマを乗り入れるのでありました。風が舞い、枯葉がフロントガラスにしぶきのよーに流れるのであります。

そこは秘湯の、なんとかの湯と朽ちた板に判読不明のペンキでしるされておりました。

奥地の温泉はパラダイスなのかもしれませんですよ。混浴の湯の音が静寂と不思議な和音をかなで、聖母様のお声が低く高く子守歌のよーに響いて聞こえるのでございます。まぼろしでしょうか。

雪はときおり激しく、かとおもうと陽光が雲間から顔を出すのでございます。

「初恋ってあったのだろうか」
ふと変なことが頭をよぎったのも初雪のせいでしょうか…。

東京さ帰る時期だな、と思うのでありました。

2015
10.24

前にもUPした画像かも知れませんですね。

どん底時代のヤツであります。
所属していた占いの団体から追放され、味方だと信じていたお方が、じつは内通者であり、いやそれよりも収入が途絶えてしまった絶体絶命のときの画像であります。

四柱推命では開運するはずの大運まであと一年でありました。

梯子をはずされ、どうすることもてきずニッチもサッチもできず、最後のあがきとしてNYへ行き路上パフォーマンスを覚悟して撮った一枚。

TV局の門をトントン叩き、雑誌社の門をコンコン叩き、イベント会社の門をガンガン叩き、むろん相手にされるはずもなく、破滅の中にいながら破滅に怯え、かんぜんに頭を抱えていたのであります。

ちょうど撮影した日から23年目を迎えております。

温故知新などとのどかに語れるよーになったのはいつの頃だったかも忘れておるのであります。

運命とは…四柱推命とはげに恐ろしいものだと痛感したのは、撮影してから三年目あたりでありましたか。
不思議な縁が連続し、イベントのボスとなり、本が出るようになりました。私メから働きかけたことではないのも不思議なのでございます。

新しいことをするとき、かならず眺める一枚の写真であります。
郷里で、この写真を眺めているワケは、先日の雑誌の打ち合わせで「彼女、もう二年ほど前に亡くなりましたよ」と聞かされたからであります。

彼女というのは報復すべき相手ではございませぬ。
やっと苦境から抜け出したあたりに、お酒を交わしたお女性占い師でありました。
「…死んだ、んですか」
「病気だったらしいですね」と編集者。

私メは彼女とほとんど同年代でしたから「そういう年齢なのか」という思いも強いのであります。

ふたたび写真に目をおとし、「なにかやらないといけないなぁ」なんていう思いを新たにいたしているところであります。