10.27
ご近所からリンドウを分けていただき、眺めているのでございます。
夜風が窓を震わせております。
明日は西へと向かう予定がありまして、その準備も終わり、洋酒をちびるだけになっております。
飲んでしまえば、あちらの世界の住人。
飲む前のひとときは、たとえば恋を知らないでいた少年のよーでございます。
テーブルに頬杖をつきながら、今年を振り返り、去年を思い出し、その前の年はド~だったかと思いをめぐらすのでございます。
笑い声をあげつつ絶望へと転げ落ちているような気がいたしますです。
時代もいよいよ黒雲が迫っていますです。
安保法案の成立、TPPも合意を待って、アメリカは中国が決めた領海に侵入し、そして、そろそろマイナンバーという徴兵制の準備も完了。
人間の歴史は戦争の歴史でありますから、これもまた自然の成り行きなのでございましょう。
保守と革新を繰り返しながら、築き上げたものを破壊しなければ、つまり富めるものと貧しきものをシェイクすることで人間は生存できないよーでございます。
暴風雨のよーな時代まで、あと一年と少し。
ふたたび地震や噴火が相次ぎ、やがては外国人排除の暴力事件が連発することは避けることが出来ませぬ。
もはや善悪では解決できないのであります。
感情がすべてに優先し、理論や理屈は後付け。これが人の正体でありまして、さいごは暴力とあいなるのであります。
私メの講義も急がねばなりませぬ。
占いとは、その根本に人の本性が隠れておりまして、その本性を当たり前のこととして納得することが上達の道でございます。
なぜ貧しきものは最後まで貧しいのか。
学歴のないものは最後まで上に出られないのか、
これは、現状の世界の知られざるカラクリがあるからでございます。
暴力でしか、それらを覆すことができないパラドックス、これも人の本性とおなじく、世の流れなのであります。
「封鎖」という言葉を耳にする日も近いのであります。
たかが占いではありますが、しかし、科学とは別の視野に立つ、独特の世界が、そろそろ役立つ時代になりつつあります。
演説はこれくらいにして、そろそろウイスキーを呷りましょう。
少年がセックスをおぼえ、愛と濁情に迷い込むよーに。