06.27
6月23日丙子日の立行日盤、陰の六局。例外盤使用であります。
北の方位でありますから、庚×癸の大格。天柱星、傷門、二黒、螣蛇という普通の術師ならば決して足を踏み入れないタブーの方位。
とにかく人間嫌いというか、人間に対する怒りがこみ上げるのを必死で喰いとどめるのに大変でありました。
「これはイカン!」
と察しまして、飲みにも出かけませんでした。
それでも悪さは出るのであります。
まず食堂では嫌な奴らに睨まれるのであります。ははーん、凶方位作用が出たなと、ここは無視。
運転しているとカブのバイクのオヤジに進路を妨害されたり、また旅館での朝食のバイキングでは、取ろうとしたミルクをオバハンに横からかっさわれ、はたまた中国人がぶつかって来やがり蕎麦をこぼされたり致したのであります。
帰りのモリオカのホームの待合室ではニンニク臭いオヤジがいまして、耐えられず飛び出したのであります。
それだけでなく新幹線の隣に座ったオヤジ、これがまた激しいほどのニンニク臭。三時間、ヨコシマ殿から頂いた扇子を仰ぎっぱなしという次第でありました。もう手首が筋肉痛であります。
もしも、凶方位を使ってるという自覚がなければ、何人殺したか分かりませぬ。
自分の感情の苛立ちと、相手からの妨害が重なりますから、まさに大凶方位を体感したのでございます。
では、プラス面は…。
これは、とても申し訳ないお話でありますが、競馬なのであります。
ギャンブル宝典でやっている直前大予言のメールを担当者に送ってしまってしばらくしてから、妙なカン。まさに降臨としか形容できませぬが、「このたびの宝塚記念にマリアライトが来るのではないか!」
コレなのであります。
あわてて担当者に連絡し、最後の行を「8という文字」に訂正いたしましたけれど、そういう枠ではなくて、マリアライトという名前が降臨したのであります。
結果的にマリアライトが一着となったのであります。
庚の凶方位は、カンが冴えることはたびたび体験しておりますが、今回の大格で完全に開眼いたしましたです。
と、まぁ色っぽいことは一切なく、完全に明治風な男の世界のモリオカでありましたです。