2017
03.16

眠れ夜の花よ。

夜のうちにすくすく育ち、そして赤い花弁を開いておくれ。

庭先の奇門遁甲の造作用に栽培していたいくつかの鉢の木に、多くの蕾が膨らんでいるのであります。

これから四月にかけて、黄、白、青、赤の花びらがお庭を彩ることでありましょう。

すべの花を摘み取り、乾燥させることになるのであります。

まるで大人になろうとするお女性を次々と拉致するようなモノでありますが、これも実験のためでありますから仕方ありませぬ。

奇門遁甲を解体していくと、不思議な現象に直面するものであります。
詳しくは申せませぬが、ガツンと効くモノと、徐々に効力を上げるモノが歴然と見えてくるのであります。

最初は、ついに発狂した仕舞ったかと、おのれの頭を疑いましたが、「まずは検証を」と、感情を捻じ伏せて、何回か試しましたら、「ふむ、なかなかのものだ」と、おそらく古代の易者たちが、ひた隠しにしていたものにぶち当るのであります。

ただし、機械のように当たるのではないことを知らねばなりませぬ。
お金儲けの場合、バスッと現金を受け取るのではありませぬ。
曲折しつつ、流れ込込むのでありますから、遁甲の効果だと気づかないお方は、単純に「ツイてきた」と感じる程度で終ることでございましょう。
このところの曖昧さが、「当たるも八卦」などと素人判断をされてきた部分なのでありましょう。そして、それでイイのであります。

「ははぁ、それは中年のオバさんを絡めれば、儲かるでしょう」
なんてことは遁甲を知る人だけが知ればイイのでありますから。

とにかく、これからの季節は暇を見つけて花摘みとなるワケであります。