2017
09.11

神戸での講義が終わり、東京行きの新幹線に乗るまでの時間は、開放的な気分にひたれるひとときでございます。

で、いつも水杜先生らと、明石焼きを食うのであります。
昼飯を抜いた胃袋に、明石焼きの熱い卵がやさしく沁みわたるのでございますから、たまりませぬ。

開放的とは申しましても、講義を反芻するのでありました。
「言い過ぎたかもしれない…」
四柱推命では、十二支の合や冲を、たんなる合去、冲散なのではない、断易と同じように十二支をとらえると判断に大きなミスかでる。
そんなことを寅、卯、辰と一つずつ解説を加えているのでありますが、
「おいおい、初等科だぞ」の心の声も聞こえますです。

が、初等科だからこそ、先入観で固めてはならないのだという気持ちも強いのであります。

遁甲では、吉格をさらに強める方法、凶格を犯した場合に、凶現象を最小に防ぐ方法などに講義は入っておりますです。が、これらの秘法は、もともと秘伝の、その奥の奥伝とされていることなのであります。
「おいおいも早いのではないか」の心の声であります。

が、昨日の明石焼きと、今日の明石焼きは違うのであります。
今日の雲と明日の雲とはちがうよーに。
できるうちにしておかねば、出来なくなる未来がいつ襲ってくるか分かりませぬ。

胃袋に染みた明石焼きのぬくもりを感じつつ、疲れた頭脳で、そう思うのでありました。