2017
09.26
09.26
地方紙の岩手日報に、かような広告が掲載されておりました。
「沢田研二ショー」
北上市さくらホール。
10月5日はおそらく稲刈りを終えて農民たちでいっぱいになるでありましょー。
が、いまになってこの広告。10名も招待するということは、
「おらはよう、民謡の方が嬉しオナ」
「んだんだ、立ちっぱなしでGOGO踊るのは疲れるおんや」
なかなか二の足を踏んでいるのでございましょう。
同じ紙面で葬儀屋の広告をはさんで、こんどは大黒摩季のコンサートのお知らせ。
こちらは胆沢文化創造センターとか。
文化を創造する…。文明開化っぽく自虐的なネーミングであります。
ロックなのでありましょーか。
手首に革バンドを巻いたくらいにして、一人ノリノリという惨状になるかもしれませぬ。
田舎人をバカにしているのではございませぬ。
ただ哀れで悲しいだけであります。
青年農民は、泥の付いた爪指を口に含んでピピュピュンと与太者っぽく指笛を鳴らす風景が見えるのであります。翌日から手首に革バンドをした若者が胆沢の町内をうろつくのかもしれませぬ。
希望という言葉も、やけに哀しいのであります。
ダマされたり失敗する前に、ひとは必ず「希望」を口にいたしますです。
希望の党。
が、東北人は濁音を気にいたします。
「この濁音は正しいのだえんが」
濁音を発せずに、「希望」を口にすれば気泡。
沢田研二や大黒摩季もこっばずかしいのでありますが実害はございませぬ。下手に国民を刺激させ、次に落胆させるのが政治家であります。
なにもせず汚職に精を出してもらいたいものであります。
運命学では政治家は汚職するために政治家になるわけでありますから。
朝からオショしくてたまりませぬ。