2018
01.15
01.15
神戸での二日間の講義を終えた後は、この店で、熱々の明石焼きを口のなかで転がすことが習わしとなっています。
いつもなら水杜先生と一緒なのですが、今回は鑑定が入っていました。
「時間的に無理な…?」
でも、大急ぎで向かってみたら、店は空いていて、神戸美人がひとりで明石焼きを味わっていたのでありました。
上着を隣の椅子にたたみ、一個ずつ、アチョアチョ、ホクホクするのでありました。
神戸スクールは、三月で終了の予定でしたが、
「見捨てはるわけやね」
の眼差しがハートに痛くて痛くて、ですから、
「いやいや、続行します、もちろんじゃありませんか」
と反射的に答えたのは、前日の、新年会の席上でございました。
五月から隔月で、第四土日の二日間の集中講義を決定いたしました。
内容は、四柱推命接続科+奇門遁甲なのであります。
東京のスクールとは、ひとあじ異なる講義となるのであります。
5月、7月、9月、11月、1月、3月と、ふたたび、明石焼きにありつけるというワケでございます。
〆は、トコロテンなのであります。
昼ご飯を抜いての講義でありますから、明石焼きとトコロテンは胃壁を甘く刺激して、音を立てながら体内に吸収されていくのが分かります。
発車じかん間際に、新神戸に着き、飛び乗った新幹線のなかで、講義の途中に質問された、あるお方の命式を反芻し、「あれはおそらく、仮の従殺格だろうな…」
いつしか、うとうと、まどろむのでございました。