2018
01.27
01.27
私メが中学校のあたりの寒さであります。
窓から氷柱を折りまして、それでウィスキーをロックにして飲んだのが、つい先日だったかのように思い出す郷里の冬でございます。
家の周りの雪を掻きおえるのに三日もかかりましたです。
手がしもやけになりましたので、温泉場に。
雪道の運転は好きなのであります。
温泉は痛風のいたみの和らげてくれるよーでありました。
小岩井牧場のはずれに、蕎麦屋がありまして、そこの中華蕎麦は逸品なのであります。
が、雪掻きと温泉で、腹はペコペコ。
このくらいの量では、とてもとても足りるものではございません。
いつもは大繁盛して待ち人が溢れているのでありますが、この雪で「運転がおっかねじぇな」
のためなのか、客は老母と私メだけ。
追加注文をしても大丈夫なようであります。
その美味いことと言ったらございません。
蕎麦はアルデンテ。
ちと固いような気がしましたが、天ぷらなどを食っているうちに、ほどよい固さになるのでありました。
天ぷらもまた格別。
客が少ない日なので、油がへたっておりませぬ。
雪に閉ざされ、寒さに凍えていると、心が浄化されていくのが実感いたします。
まるで害虫が死に絶えて、その年が豊作になるよーに。
「たまには吉方位を使って良かった」
としずかに思うのでございました。
またひとつ、奇門遁甲の正しい使い方を実例として分かった気がいたしましたです。
初等科に「遁甲心得」も追加しようと考えるのでありました。