2018
06.13

いまから30年以前、奇門遁甲を学んでいた時、ある老人からお借りした手書きの書がございました。

それを丸ごと写し取ったノートが、これであります。
その後、老人はお亡くなりになり、原本は散逸したもようであります。あるいはご遺族の誰かが持っているのか。燃やされたのか。

とにかく、現存するのは、私メの有している写しだけかと思われます。

内容は、十干、八門、九星、九宮、八神を詳細に読み解き、方位を用いる際の手掛かりとしても有効なものであります。
実際に方位の検証をする場合の参考としても支えとなりますです。

気学家が陥る方位の実証は誠にお粗末なもので、「悪い方位を使ったら悪いことが起きた」程度であり、それでは実例にも検証にもなりませぬ。

・その吉方位を使用し、どのように当たったのか、当たらなかったのか。
・当たらなかった場合、吉現象がなかったのか。
・吉現象は発生したが、遁甲の目的ではなかった吉現象だったのか。
・吉方位なのに、悪いことが起きたのか。

これらをつぶさにチェックすることが必要なのであります。
それをバカの一つ覚えに「歳破を犯したらやっぱり悪いことがおきたおん」と泣きっつみをたてながら頑張りつづけるのでは救いようがございませんです。素人さんなら仕方ありませんけどね。だいたいにして時間軸である干支を、方位軸の干支と混同するところから気学はダメなのであります。「気学を捨てない者は遁甲を学ぶ資格なし」今後はそーいう姿勢で強気で当たる所存でありますです。

とにかく、神戸の教室において、このノートの解説を始めているのでありますが、一年間ではラチが明かないと判断いたしました。
そこでテキストとして作成することにしたのであります。

このテキストの先は「造作法」を残すのみ。

また余計な仕事を自分で担ぎ出したよーであります。