2019
09.29

では、断易宿題の回答といきましょーか。

その前に、冲中合を見てみましょう。

卦が雷天大壮という六冲卦。
いちがいに冲中合と申しましても、完全なる冲中合と、不完全な冲中合がございます。

宿題でお出しした卦は、初爻が動いておりましたですね。

が、左の画像は四爻を動かしてみましたです。
初爻でも四爻でも丑が化出いたします。

四爻を動かしますと、卦は雷天大壮から、地天泰の六合卦と変わります。
つまり、六冲卦が六合卦となりますから、まさに冲中合。
しかも、相手の学校である世爻が動きまして、応爻の子の妻財と合します。

妻財は試験の用神の父母の忌神でありまして、応爻の彼女が忌神を背負っていては不合格と見るのが基本であります。しかし、その忌神を超えて、合で結び付くわけですから、この場合は合格となるのであります。

このことを前置きとして、宿題の卦を、ふたたび検討いたしましょう。

応爻の子が丑を化出し、また日晨の丑と、子ー丑の合となりますから、冲中合には違いありません。

が、これだけの合では、六冲卦である大壮が地天泰に変わったものと同様にみてはならず、完全なる冲中合とは申せませぬ。

学校に嫌気が差して、辞めようかという気持ちだったところ、首の皮一枚でつながり、
「もう少しやってみようか」
と見るのが妥当でございますです。しかも合住と取れますですし。

試験の結果は不合格。
これは父母爻が休囚し、日晨からの助けもない。父母の元神である官鬼も力なしであることで一目瞭然。
対して応爻の彼女の妻財が旺相しています。
さらに、頭を意味する上爻が空亡。兄弟が付していますから、受講料のことで悩んでいるのかもしれません。

翌日、ご本人に聞いたところ、
「すべて、その通りです」
とおっしゃっておりましたです。

六冲卦が出た時は、一爻を動かしただけで六合卦になる場合がございます。
そのことを記憶し、試行錯誤して推理すると面白うございますです。