2019
11.15

いつの頃だったでありましょう。

30代の後半であることは間違いございません。

イベント鑑定で、まだ鑑定に慣れていないことは、このオドオドした目つきで分かりますです。

が、朱塗りのヤツで断易していたということは、鷲尾先生に通って二年目は経過していたはずであります。

鷲尾教室は、生徒さんというよりは、すでにプロ鑑定士となっているオバちゃんたちがほとんどでして、
「オノさん、道具は大切よ。覚悟が決まるから」
とうなされ、大枚をはたいて象牙のサイコロなどを買ったわけでして、それが鷲尾先生に学んで二年目のことでありました。

イベント鑑定でありますから、深読みすることは無理。
時間は10分間と言われておりますから、飾りでカラカラとサイコロを振り回すだけでございました。

まてよ、マントをはおっております。
ということは、銀座ジプシーのところに出入りしていたということになる。それより後かもしれませぬ。

飲み屋の女の子も集まり、
~ムッシューむらむら~
なんて冷やかされておりましたからガングロさんが流行るずっと以前でありましょう。

そう、ムッシュー・オノが、占い師名でありました。

照れくさい、純粋な時代もあったのでありますですよ、私メだって。