2021
02.03

「ルーメソ」というメニューがございました。

ちと考え込んでしまったのであります。

人相の秘伝に色情占がございまして、週刊大衆なる雑誌に、ときたまエロ人相として取材を受けることがございますです。
鼻と上唇をつなぐ人中は、お女性の女性器の深浅を語っているとか、あるいは人中の溝が曖昧なお女性は落としやすいとか、そういう類が色情占として、ふるくから伝わっておりますです。

その色情占を「刀巴心青(とうはしんせい)」とタイトルして意味を隠しているのであります。
女忍者を「くノ一」と呼ぶよーにであります。

刀+巴=色。心+青=情。

ルーメソも、この類なのか、はたまた知られざる食い物なのか。

あるいはNUMESOのアルファベットを組み合わせると、
「あれなのか!」
などの暗号化していることもありますでありましょう。

周易でも倒卦などと、出た卦を逆様から読むテクニックがございますが、「ソメール」となり、ますます分かりませんです。

店の暖簾が風に揺れておりました。
「ルーメソ…」

つまりは、そーいうことだったのであります。

鷲尾先生のお言葉が、ふと蘇りました。
「弱点をのりこえ得意技とした瞬間があります。それを極意といいます」

まったく関係ございませんが、しかし、同じような気分になったのであります。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
のたとえもございますです。

幽霊だけでなく迷信とか、科学もそうですが、追及すると、
「なーんだ」
この世の70パーセントがそれであります。

本当にわけの分からない現象は、5パーセントに満たないのであります。