2021
06.12
06.12
私メの最初の師匠も、
「オノには分からないだろうが、講義の後はぶっ倒れたくなるぞ」
2時間30分ほどの講義でも師匠は、そのよーに言ってました。
「もう喋らせるな」
質問されても、尋常には答えられないとのことでありました。
それが、しみじみと実感するのであります。
別室のベッドに仰向けになりながら、考えることは、
「何を食うか…」
それだけであります。
本日、真っ先に頭に上ったのがジンギスカン。
ラムのあの細胞の一つ一つに沁み込むように溶けていく肉の甘味。
ジンギスカンはタレが勝負であります。
店屋でのタレは不合格。
ずいぶん前の話ですが、出版社の方々とジンギスカンを食べに行ったことがあります。
事前に自宅でタレを作り、それをペットボトルにつめて向かいました。
「うまい!」
店主に隠れながら、そのタレを試したところ、この雄たけびでありました。
神楽坂のある店で、週末になると、
「ラム祭り」
があるのであります。
ジンギスカン鍋の下に集まった肉汁に染みた、焦げた白菜だのモヤシをちびちびと拾って食うのも、また良し! でございます。
そして胡麻塩をまぶした白米が、肉のうまさをさらに引き立てるのであります。
関西や九州にはたしてラム肉を扱う店があるのかどうか、旅行しても見たことはございませんけれど、神楽坂には北海道や東北のお方が多いのかもしれませぬ。
何しろ、
「この世で一番うまいのは?」
の問いに、
「ジンギスカン!」
と北海道や東北出身者に多いのでありますから。