2021
12.11

人相をお勉強している時のスケッチの一枚でございます。

人相の大家である、大熊光山氏に、お会いしたことはございませんが、
「断易と人相を会得すれば千人力」
みたいな意味のことを仰ったとか。

人相の大家、目黒玄龍子の残した「玄龍子相法」の中にも大熊光山が関東大震災を的中させたエピソードが書かれておりますです。
「人相で災害が分かるのか?」
分かるのであります。

書によると、大熊光山がお客の鑑定をしていた時、お客の眉の上、画像では⑧に当たるところが、灰色に曇ったそーであります。と、見る間に、曇りが消え、おやっと見つめると、またもや灰色の影。
灰色が信号機のように点滅していたのでございます。

「もう家に帰ったほうが良い」
と促して、しばらくしてグラリときたとか。
相書によると、汽車やバスに乗り合わせた時、客の誰かの眉の上が、灰色に点滅したならば、直ちに降りるべしとかの意味が記されておるのであります。

私メが、占いの教室に通っていた時、居合わせた生徒さんが、市井の人相見だったことは運が良かったのであります。
総合病院の待合室で、
「あれが死相だ」とか「こいつは快方に向かっている」などと、血色だのを教わりましたです。
たまに気色を見ることもございますが、それは稀であります。

お女性の気持ちとか、嘘とかは人相をマスターすれば、一応のところは分かりますです。
人相は顔かたちだけでなく、臭いや声や仕草も範疇でございます。

絶版になっているとかの拙著の「東洋観相秘占」が高値がつけられているらしいのですが、じつは、あの本は、お女性や男の色情占という目標がありまして、そこに向かって書いたのであります。
ところが、出版元は、
「その部分はうちの社では…」
難色を示したのでございます。
「袋とじでは…」
食い下がりましたが、ダメでありました。

つまり、エロ人相に行き着くはずの人相本だったのであります。

そのテキストは、古いUSBの中で眠っておりますです。