2021
12.13

世の中には不思議な符合がございます。
その意味が、事前に分かるのはほとんどなく、
「へぇ?」
分かったとしても、ずいぶん後になってから、
「ああ、そーいえば」
なんとなく納得するのであります。

本日は、12月13日。
そんな日付を頭で確認しながら、自転車で銀行までの裏道を走っておりました。

と、踏切のシグナルが点滅しておりまして、一台の車が。
ナンバーが1213。
日にちと同じナンバー。

新鮮な珍しさと、イヤな感じが交差いたしましたです。

おそらく偶然の符合であることに、一種の重さを覚えたのだと思います。

「宝くじを買えばよかったのか」
一瞬、その衝動を覚えたのですが、しかし、符合に期待する自分に嫌悪したのであります。

それよりも、クルマの所有者は、ナンバーと日付が同じことに気ついているはずで、もしかすると自分の誕生日をナンバーにしている可能性があり、とすれば本日が誕生日か…。
あるいは何かの記念日とか。

それとも、イズヒトミとか名前を数字に置き換えたとも。

1213を、あいうえおかきくけこ…と数えれば、12番目はシ。13番目はス。「死す」となりますです。
そのとき、朝にキッチンの床に、松ぼっくりが転がっていたことを思いだしたのであります。
松、松、松。ひとりの老婆の顔が浮かんでまいりました。

1をマと読むには苦しいのですが、マツイサンと1213を読むことは出来ないか。
マツイサン=松井さん。
松井さんは実家の道向かいの老婆でございます。
松井さん死す。

我慢しきれずに、モリオカの実家の老母に電話すると、
「そーいえば、さいきん顔を見てねな」
の返事。

ふーむ。
いろいろと楽しむことが出来ましたです。