2022
05.18

30年近くも前に、迷い込んだ子亀が、30センチを超える巨亀に成長いたしました。

昨年は、どーいう心理だったのか、私メに対し冷たい態度を取っておりましたけれど、今年の4月に冬眠から覚めさせたら、愛が復活したよーに、以前と同じく、私メの手から餌を拾って食べるのでありました。

水槽の近くに寄ると、
「餌、ちょーだいよー」
とばかりに口を開け催促するのでございます。

また11月あたりに冬眠させるまで、餌係が復活したのでありました。

亀の寿命は調べたら60歳ぐらいとか。
もう自然に返すことはできません。
おそらく自分で餌を確保する本能が退化しているはずですから。

冬眠する場所すら見つける能力はありますまい。

冬眠から目覚めさせるのも、私メが気温などの頃合いを見はからって、冬眠用にしている一回のトイレの奥の段ボールで回りを囲い暗くした水槽から引き上げ、半日ぐらいお湯にいれるのです。
すると、突如として猛烈なまでの食欲を示すのであります。

冬眠はというと、寒くなると、自然に食欲がピタリと止まり、排せつもしなくなり、だいいち私メの姿を見ると、首を縮めるという愛までが停止した状態になりますから、これはすぐに「そろそろだな」と分かりますです。

やがて6月から8月にかけ、三度産卵しますから、その産卵に備え、食欲が盛んなのでありましょー。

面白いのは、その産卵が、旧暦の暦通りなのであります。芒種や夏至など24節季。どこで感知するのか、驚くほどの正確さで産卵するのでございます。

部屋に放つと、ロメオの友達となって頭を出したり引っ込めたり、観察していますと、けっして嫌がっているのではなく、むしろ楽しそーなのであります。