2022
06.01

ウンコのよーだと言われた渦巻の畝に、イモが成長しておりました。
雑草を取り除き、か弱いイモの葉を愛でましたです。

しかし、どーなったら収穫なのかは、素人の哀しさで、まったく見当もつかないのであります。

生まれて初めての農作業を通し、陰陽五行を考えてしまうのでありました。
「木」「火」「土」「金」「水」の五行であります。

たしかに、植物の木を成長させるためには、水分も陽光も肥沃な土も必要であります。
これらがなければ、イモは、根腐れをおこしたり、枯れたりして生育に支障をきたすことでありましょう。

では、
「金は?」
五行では、木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じる。そして金は水を生じ、水は木を生じる。十傳スクールでの初等科は、この五行の「相生」から講義がスタートするのであります。
ところが、「金」については、土の中から荒金のような原石が掘り出され…までは理屈が通るのですが、「金は水を生む」ここが、いささか苦しいのであります。
金という刀には、水滴が現れるからだなどと言われていますが、やはり苦しいのであります。
「土から湧水が出るではないか」
ということになると、「金」の存在が薄れますです。

西洋占術の「火」「地」「風」「水」の四つのエレメントの方が分かりやすいのであります。

東洋占術は、なぜ「金行」を組み込んだのか。

畑のイモの葉を眺めながら、
「…かもしれない」
実感いたしました。

金は、木を剋すのであります。
先に述べました、「相生」に対して「相剋」の原則がございます。
木は土を割って生えるから「木剋土」、火は金を溶かすから「火剋金」、土は川をせき止めるから「土剋水」、金は木を切り倒すから「金剋木」、水は火を消すから「水剋火」の、自然現象を「相剋」ともうしますです。

実感したのは、イモにつく虫、あるいは病気であります。
いままでは雨や陽光や肥料などですくすくと育っていますが、やがて害虫が葉を蝕むかもしれないし、病気になる危険もございますです。
これらの注意事項として、「木」に対しての「金」を取り入れたのかもしれません。

ここまで読んだお方は、陰陽五行にすこし明るくなったかもしれませんですね。

四つのエレメントでは災難に打ち勝つことはできません。
「五行かぁ…」
次にモリオカに来たときは、害虫駆除と病気対策だな。

なんだか面白くなってまいりました。