2022
11.13

関東にも秋がやってきました。

日中は、まだまだ、
「暑い…」
のですが、朝晩は快い冷気が舞い降ります。

天下の秋を知る…なんて言葉がございますから、秋は終末を告げる意味もあるのでしょー。
でも自殺願望者は春とか夏に多く、
「オノさんが死んだらどーしたらイイのですか」
なんて言われたりもいたします。

でも、秋は全体が滅びの季節なので、むしろ安心するのでしょーか、
「死にたいです」
という相談はめっきり減るのであります。

それでも、深夜に電話があり、
「まだ生きますよね」
の確認されたりするのでございます。

生きなきゃだめだ、死んだら誰かが悲しむから、などという世間の大勢の言い方はしたことはありません。
いずれ死ぬのだから、若くてピチピチしているときに死ぬのとには賛成いたします。
老人ホームで介護さんに、目線の位置までしゃがまれて「おじいちゃん」と憐れみを受けるのはごめんであります。
それが若い看護さんならともかく、髭の生えた中年過ぎの介護さんでは、たとえお女性だとしても、
「殺してくれ!」
と喚きたくなることでございましょー。

「とにかくさ」
電話口で、自殺願望者に告げるのでございます。
「私メが死んだらその日のうちに、キミも死んだらいいよ」
電話口の向こうで、ふいに吹っ切れたよーに声が軽くなるのが分かります。
「きっと死んでけてや」
こんどは私メが不安になって確認するのでありました。