2022
11.29

以前の受講生からの卦であります。
わざわざ遠方から質問事項をもって有料で質問をする方もおります関係上、そーでない質問は軽く流すことにしております。
左の質問は後者であります。

軽く受け流したあと、「まてよ」と引っかかったりいたします。

『知り合いの財運を占す』ですから応爻用神にすればよく、応爻は空亡の丑の兄弟。旺相しています。卦は六冲卦に化す。
しかも貧乏星を強める午の父母が化出。ダメ。
これでイイのでありますが、

数日しても、なにやら消化不足なのであります。

元受講生が、知り合いの財運を占う動機は、某占い師の「大儲けする」という判断であります。
とすると、「某占い師の判断は正しいか」
これを占うのがスジでございます。

となると、父母が用神。
二爻に伏している巳の父母。
応爻も午父母が化出されています。

が、この巳も午も力なく、月墓日墓。
その占いは、
「あてにならない」
ことになります。
応爻は、その占いに自信をもって貧乏街道をまっしぐらであることを、化出の午の父母が応爻の兄弟を回頭の生としてあらわしているのでございます。
さらには元受講生の世爻も空亡。六冲卦に化すので、お知り合いとの関係も壊れることになるのであります。

この用神の取り方が、じつは断易で見落としがち。
情報に左右されて「富士山の噴火はあるか」などと官鬼用神として占いますが、まずは、占う時に、その情報は正しいのか、を用神を父母ととって占うべきなのであります。

情報というのは、つねに貧乏星の兄弟を生じますし、いつでも健康を意味する子孫を剋します。
つまり、情報を信じすぎ鵜呑みにすると貧乏になることは、世の中を眺めると容易に納得できます。
そして、ワクチン接種が大事だなどと言われて、軽々しく接種すると、逆に健康を害してしまうというわけであります。
このことは、身に染み込ませて覚えておくと良いでしょう。

断易はただ卦として読むのではなく、社会に対応させて解読することがポイントであります。