2022
12.07

今日は画像の製作でありました。
「しやわせカードSP版」の付録の「ウンチ」。
運を助けるマッチというものであります。

困ったときに、シューッ! とマッチを灯すことで打開策が閃くことを期待できるマッチなのであります。
用紙を切断し、マッチ棒を差し込み、サインを書き、天使のシールを、これまた自分で抜き取って貼り付けるのであります。
意外と手間がかかるのであります。

しかし、「ウンチ」は完成いたしましたのでホッとはしたものの、
「大の老体が、こんなことをしていてイイのだろーか…」
なにやら複雑な思い一抹なのでございますです。

茅ケ崎の私メの家の前に、以前、古びた平屋がございまして、そこに孤老が住んでおいででした。
松下さんという見るからに頑固な老人でありました。
クルマを運転しておりましたが、正面からクルマが来て鉢合わせになっても頑として道を譲らないのであります。
宅急便屋が通路をすこしでも邪魔しているとクラクション。

が、松下さんは、私にだけは親しい表情を向けるのでありました。

トイレの窓から松下さんが和室に真っ赤なソファーに座ってTVを眺めているのが見下ろせるのでした。
記憶では、訪問者はだれひとりおりません。
平屋には横に小さなプレハブ小屋がございまして、朝まで明かりがともっていることがたびたびでした。
染料の缶がいくつも窓枠に並んでおりましたから、松下さんは何かの色付けの仕事をしていることだけは分かりました。

数年前、松下さんのお家に、介護職員と思われる数人がやってきました。
それ以来、松下老人の姿が見えなくなりました。
平屋もまもなく取り壊されました。

ウンチを製作しながら、松下老人を思い出しておりました。
「こんなことをしていてイイのだ」
と思うのでした。

明日は、封筒に宛名書きです。

おっと、しやわせカードの申し込みの期限は15日までですが、もう注文なさらなくても結構ですからね。