02.08
利用していたスポーツジムが潰れるのであります。
私メとしては、お女性トレーナーにちょっとしたお仕置きだけでよかったのでございますが。
と、申しますのはーー
疫病が流行り始めて間もない頃、
「マスク、マスクをしなさい！」
と睨んだお女性トレーナーと、以後、いささか険悪なムードになりました。
悪い噂をながされているわよ、と会員の婆さんから教えられたこともございました。
そして、私メのロッカーに呪いとみられるヒトガタが入っており、
「それならば…！」
練習のための術を仕掛けたのでした。
彼女のお子様が、まもなくコロナにかかり、自動的に彼女もお辞めになった。それで一件落着だったのであります。
が、スポーツジム自体が経営難に陥り、２月で閉めることに。
その旨のお知らせが、早春の淡い木漏れ日にひかっているのでありました。
「術が原因か？」
しかし、それほどの術を仕掛けたわけではございません。
術返しを施したまで。むろん、作法にしたがって。
気になり、調べた結果、建物の隣で大規模な工事が行われていまして、それが悪い「気」を刺激してしまったことが分かりました。
でも、まえまえから、ほとんど老人しか利用していないジムでした。若いお女性などが入会されると、
「おおっ！」
奇異な好奇心の眼差しでヌタァッと全身を観察する(私メもその観察者の一人)よーな環境も原因していたのでありましょう。
二度と、新参の若いぴちぴちした入会者の姿を見ることはございませんでしたから。
しかも、老人たちは、いつしか一人去り、二人去り、と、ついには朝は私メ一人きりとなったのでございます。
「オレのせいじゃない」
こう考えなければ罪悪感に包まれますもの。
３月からはスポーツジム浪人。
自転車で15分かかる最新のジムに移るか…。
思案中なのでございます。
