2023
04.05

24節気のひとつ清明を迎え、辰月に切り替わりました。
十傳スクールの四柱推命でも、たびたび述べていることですが、辰月生まれの人の処理はなかなか難しいのであります。

辰は、五行でいえば本来は土行であります。
が、申ー子ー辰の水局のカードも持っているので、水行でもあります。
そして、寅ー卯ー辰の、春の東方合のカードも持ち合わせているので木行でもあるのであります。

また、辰月は春とはいえ、翌月に夏が待ち構えておりますから、土だとしても、乾いた土、つまり燥土とも見るし、ほかに丑などがあれば湿った土である湿土としてみる場合もあり、この辰は、いったいどれに属するのかを判断するか、それに悩むのであります。ここでミスしてしまうと、運勢の捉え方を間違ってしまいますです。

一説に、戌が隣にあると、辰ー戌の支冲で無作用となるとか、酉があれば辰ー酉の支合で、これまた無作用になると堂々と論じるお方がおりますが、これは明らかに間違いであります。
冲去、合去というのは、断易の理論でありまして、四柱推命の理論ではありません。
だいたいにして無作用ということにしたら、ではいったいどーやつて判断すればいいのか。
いや、それ以前に、そんな理論は、どこに記されているのか。
流派で判断の仕方に差異があるのは良いとして、しかし、変な理論を正論とされては困るのであります。
これは干合などでも多々見られ邪論を信じているお方がけっこういらっしゃるのでございます。

おっとと、辰でしたね。
辰は、泥水の底に龍が住んでいるのであります。あまり刺激すると、その龍がとぐろを巻いて躍り出るのであります。

まぁ、薄皮を剝ぐよーに、ひとつひとつ理解していけば大丈夫でありましょー。

遠くに富士山が見えますが、この富士山がくっきり見えるのは茅ケ崎では、辰月までで、巳月になると容易に見えなくなりまして、
「ああ、夏が来たなぁ」
と季節を感じるのであります。