2023
04.11

私メが最初に手に入れた車が、むかしの映画に登場していました。
「おおっ!」
いすず117クーペではないか!

25歳の時、中古車で45万円で購入したのであります。
父方の祖母に、お金を借りたのでありました。

当時、この車はすでに販売中止になっておりました。
新車だと200万円以上の高級ナンパ車として有名でありました。
ナンパ車は、日産のフェアレディZ、スカG、トヨタのセリカ、マツダのコスモなどが有名でしたが、私メは、トラック用のエンジンを積んだジュウジアローのデザインの、このクルマ、117クーペに惹かれておりました。

それまではオートバイ。
が、ある年に、不意にオートバイに対する熱が冷めたのであります。

45万円の中古車だけあって、故障はしょっちゅぅでした。
ドリブンギアがダメになったり、雨の日にワイパーが動かなくなったり。
極めつけはブレーキが効かなくなったのであります。
修理工場までサイドブレーキでなんとか騙しながら運んだ記憶がごさいます。

たかがクルマであります。
しかし、やはり欲しい時に手に入れることは必要かもしれません。

一生のうちに自分のクルマは何台所有できるだろうかと考えた時、いまになって思うことは、
「欲しい時に何としてでも手に入れておくべきだ」
むろん無駄な大出費ではございますが。

クルマなどどーでも良いと考えるお方、走れば良いと思うお方、古いクルマが好きなお方、最新のクルマでないと恥ずかしいと思うお方、マニュアル派もいらっしゃいます。それそれであります。
不思議と自分のクルマを愛するのであります。
鑑定の時、たまに、どんなクルマに乗っているかを尋ねることがございます。
所有しているクルマによって、そのお方の個性みたいなものが分かることがこざいますです。