2024
06.12

断易の難しさは、膨大な原則をどのよーに整理して判断するか。
ココにあるのでございます。

画像の卦をごらんくださいまし。

世が、未から辰に化しています。
これを退神と解釈するのか、それとも化して墓に入る、つまり化墓と見るのか。

退神とは、勢いが弱くなるという現象。
化墓とは、別のことに意識が行き、本来すべきことが出来なくなるという現象。
たとえば遊びに夢中になって、仕事を疎かにするなどであります。

画像の現象を恋愛として、世を男として見てみましょう。

世の未は動いて4爻の午兄に合起します。同時に2爻の酉才を生じます。
合と生では合が強いので、世は午兄のお女性との縁が強いのであります。

が、いま未は辰を化出しますから、午を合する情熱に翳りが生じています。(退神)
と、同時に化墓なので、別の意識に囚われています。それは、この辰が2爻の酉財と合するからであります。
しかし、断易の吉凶の原則には、化出爻は他爻に影響を及ぼさないという大原則がありますから、現実的には辰酉の合を取ることは出来ません。

とは言っても、世の意識では、2爻の酉と合したい欲望が高まっていることは否定できないのであります。

愛情が、午から酉に移行していることは確かであります。

このよーに、断易の原則を、すべて拾い集めて、原則に沿って解釈することが必要になりますです。

むろん、月建日晨を加えてみるのであります。

上記の秘訣は、どの断易書にも記されていません。断易の神髄を知らないからであります。
鷲尾先生も気づいていたかは分かりません。

現在、十傳スクールで、断易高等科を講義しています。
この原則のジレンマに陥る時期かと思いまして、すこし解説をしてみました。

なにとぞ、断易をマスターし、前進させていただきたいのであります。
なにとぞ、なにとぞでございます。