2024
08.26

モリオカの長期滞在も本日で終了です。

20日間以上、私メを慰めてくれた花々を処理しました。
鉢植えの根っこのある花は庭に移し、切り花は逆さまに吊るしてドライフラワーにするのであります。

部屋は花の香りに酔い酔いそーなほどであります。
鮮やかな花は、しかし匂いが個性過ぎ、地味な花はあんがい爽やかな芳香を放っておるのであります。

お女性と同じかもしれませんです。

昔々の話ですが、学生の頃、京都の修学旅行専門の旅館に住み込みで働いていたことがございます。
南は沖縄から、北は北海道まで、小中高生のさまざまでした。
食事は、彼らが残したもの。
男子校の時は腹が立ちました。すべて食い尽くしやがるからであります。

が、女子高の場合は、心ウキウキ。

面白いのは、地域によって部屋の匂いが違うことでありました。
布団を敷きに各部屋を回るのですが、九州、関東、北海道からいらした女子高生はそれぞれ、たとえば九州の女子高生は花の匂い、関東は無臭、北海道は動物の匂いがしたものであります。

ちとモテまして、彼女たちが去ると、毎日のよーに電話とか手紙が送られてきたのでありました。フィンガー5という歌のグループの誰かに似ていたらしく「フィンガー5のお兄さん、わたしのこと覚えていますか?」という書き出しが多かったのでありました。

いまは彼女たちは、すでに還暦を過ぎているはずで、どんな臭いを放っているのかを想像すると、ちと恐ろしくなりますです。

花の行方は知りたくもあり、知りたくもなし。