2025
05.17

散歩途中で、若い奴らがなにやら語り合っているので耳を傾けましたら、
「タイムマシンがあったならどこに行く?」
みたいな他愛ないお話でした。

とはいえ、未来か過去かと言われれば、「過去」と答えるでしょー。
若返り、過去を繰り返すのではなく、たととえば20代の自分に「その、お女性と関係したら苦労するぞ」と忠告したいのであります。

しかし、タイムマシンが出来ることはありますまい。
時間を遡るということは、宇宙の星々までも巻き込んで、その時代の配列に戻さなければならないからであります。すさまじいエネルギーを必要とするはずであります。

だから過去に行けるというのは想像の域をこえられません。
時間は現在から未来への一方通行であります。

さて、鑑定時に四柱推命を眺めた時、
「30代で最高の独立起業のチャンスがあったはずです。どう暮らしていましたか?」
と60代のお方に尋ねることが多々ございます。

大運で好機が来ているのに、何もせず幸運が頭上を過ぎ去る立っただけ、いや、
「たしかに独立の話はあり、それに乗りかかりましたが…」
やはり本人にも自覚はあるのであります。
仕事や家庭などを考えて思いとどまるわけであります。

あるいは、反対に凶運の大運に軽はずみな話に乗り、運勢を台無しにしてしまうことがございます。

「タイムマシンがあったなら、良かったですねぇ」
と苦笑いすることもしばしば。

大運が過ぎたとしても、それなりの幸運を得ることは可能ですが、眩しいばかりの大運を棒に振ったお方の命式を見るにつけ、「惜しい!」とため息をつきたくなるのであります。