2018
05.30

実家の北西の離れに納屋がございまして、このたび、そこを取り壊し、私メのモリオカでの仕事場にしようと、ガラクタを整理していたのであります。

出てくるわ、出てくるわ。まったく無用な、過去の様々が箱の中から。

その一つが、膨大な写真なのであります。明治から昭和30年に至るまで、よくぞ、虫にも喰われずに過去は生きながらえておりました。

ほとんど死んだ人。
幼き私メの姿もあるのでありました。こーなると、結婚式の写真も不気味です。

この殺意の目付。
トンボを捕えようとしている一瞬は、幼きものの目付ではありませんです。

こういったものをいちいちチェックしながらのお片付けですから、作業はいっこうにはかどりませぬ。埃でクシャミや咳の連発。

いや、なにしろ、モリオカに来る前日、茅ヶ崎で90歳の老女が車で数人をはねて一人を死亡させたという事故がございまして、
「予兆ではないか」
老母も同じ年で運転をいたしますです。
記憶が混濁する場面にもしばしば直面しておりますです。

となるとモリオカ滞在を頻繁にせねばなりませぬ。
が、実家の自室は、冬は寒く夏は暑く。
母屋のリノベも考えましたが、それよりは納屋に手を付けた方が楽なのでございます。

明日も作業は続くことでありましょう。
なにが飛び出してくるか。
百年のチリや埃まみれになることを覚悟せねばなりませぬ。

  1. いっそ70歳以上限定の暴走族が結成され、800kg爆弾を搭載した本物の特攻機で首相官邸か霞ヶ関の官公庁に突っ込んでくれたらいいですね。

    ●十傳より→江戸城跡地とか都庁の方が面白いのでは。

  2. 叔母様でしょうか、美しい花嫁さんです
    この時代にウエディングドレスとは珍しい
    もしかしたら クリスチャン だったのでしょうか
    オスマシして映っている先生が可愛らしいですね
    ギュッと抱きしめたくなります
    ところで、ご高齢のお母様のことは心配ですね
    車に「誤発進」を防ぐ機能がついていればよいのですが
    いきなり、今まで乗っていた車を取り上げるというわけにもいかないでしょうから
    先生としては実際にどうしてよいのやら、頭を悩ましていらっしゃるのでしょうね
    でも、何れは、お母様自身と周りの人の身を守るため
    先生は心を鬼にしなくてはならない時が来るのでしょう
    そう思うと心が痛みます

    ●十傳より→あと一年は運転するとハリキッておりますです。

  3. 90歳のおばあさま。あれは絶対確信犯だと思っています。度胸や「はねやしない」いう判断の甘さではなく、そうしたいと思って欲望のままにアクセルを踏んだのでしょうね。

      ●十傳より→あの交差点はけっこう難しい場所なのでありますです。

  4. これは1960年頃ですか⁇

      ●十傳より→60年代初頭でありましょう。

  5. ウェディングドレスの女性、
    お綺麗な方ですね。
    いつの年代でしょうか?
    まだ婚礼にドレスを着る女性は
    少なかったのでは?

      ●十傳より→いまでは脳軟化症なのでありますです。

  6. 何度読んでも、幼きものの目付、あたりで大爆笑してしまうのですが。花嫁写真の少年の表情とエンドレスで、もう片足が上がってるのが気になってしょうがありません。かわいいですよ。先生。

    ●十傳より→伯母たちに甘やかされたのであります。