2019
08.30
08.30
もう、水道の水は熱くはありません。
おもいのほか冷たく手のひらを濡らすのであります。
「さいきん冷たくなったね」
お女性に指摘されたような感じ。
「そうかな?」
と水道水は弁解しても、
「わかるんだな、私には」
ほかに好きな人ができたとかそーいうのではなくて、おそらく、「季節のせいだね」としか抗せない程度の冷たさ。
気温も日差しの強さも真夏とほとんど同じなのに、初夏のような初々しさはなく、激しい情熱も気恥ずかしく、足先に冷たくあたる冷房に、夏の終わりを知るのであります。
すると、真昼の静寂がふいに恐ろしくなったりするわけであります。
入道雲は崩れ、蝉の声が染み入り、洗濯物が揺れ、白い服が悲しく、どの音楽を聴いても、心が満たされず、ぼんやり何かを眺める自分がたたずむだけであります。
「たいせつなものを忘れてきた」
その大切なものが、モノなのかヒトなのか、ハートに関するものなのかもわからず、
「抱かれたい」
自分を求めてくれる何かに身をゆだねることで時を消化したくもなるのでありましょうか。
ひとりで佇むと、周囲の花々がしおれて、枯れて、虚となり、ぐるくる時が回って、気がつけば、取り返しのつかない年齢に老いてしまっているのではないかと、不安に包まれるのであります。
ひっしに異性を求めて虫が鳴くのも同じことかもしれません。
この世界に終わりのないものはありません。
すべからく終わりを迎えます。
性も生も。
●十傳より→死さえも。
夏は刹那の出来事であり、走馬灯のようです。
白露に近づくに連れ、幻を思い返しては辿っている気がします。
先生、くれぐれもお身体に気を付けて無理のないお仕事をよろしくお願い致します。
●十傳より→去りつつあると夏の暑さもどこか愛着がありますです。
これから寒い冬です
●十傳より→どんどん寒くなって欲しいのであります。
ん~~先生の恋愛は新鮮な話題なんだけれど、きょうのストーリーは展開というか代謝がはやいかな。。
●十傳より→たまにはね。
ウチの小学4年生の息子が、「蝉の歌」というものを作って歌ってます。
「彼女欲しいよ、ミーンミン
●十傳より→天才でありますね。
あ、途中で投稿が切れました。すみません。
息子には、「彼女欲しい」が他人事のようです。。
●十傳より→いえいえ、そんなことはありませんですよ。
あの既知外めいた暑さが急速に衰えてきましたね。もう3か月もすれば、みんな「寒い、寒い」と連呼するんでしょう。人間はわがままな生き物ですね。
●十傳より→夏の暑さをケロッと忘れてしまうんですね。