2019
12.02

11月の最後の日は、いつも新宿の都税事務所で、その日の仕事を終えるのであります。

今年もまた、ショップサイトNONNAの申告書を提出したのでありました。

建物は通りのひとつ奥にございます。桜の木が幾本か都税事務所を取り囲み、遅い紅葉を待っているのでありました。
年によっては紅葉まっさかりであることも。

が、桜満開の桜を、この場所で見たことはないのでありました。
見たいというのではございません。

満開の桜を見ることのできない運命というのでしょーか。見ようと思えば、見れないことはありません。見る気が起きないことも、また運命。いや、そこに桜の木があることすら忘れているのであります。

ああ、そういえば、春になったら会おうと言ってたね。

懸命に咲く桜の花の気持ちが哀れでありますが、待たれていることも忘れているのでした。

少年が、べつの玩具に夢中になるよーに、桜は、花を散らし、夏の蝉にもてあそばれ、秋の木枯らし、冬の風にまかれ、寂しく老いていくのでございます。

書類を提出して、いつもの「愛」という喫茶店でくつろごうといたしましたら、その喫茶店は失われ、真新しい居酒屋にかわっておりました。

  1. 毎年見ているのに、思い出そうとすると、どんな花だったのか朧にしか思い出せません。薄い桃色の霞みが広がるのみ。
    薔薇や百合のように己を主張しない花。そして、気がつくと春の嵐に舞う花吹雪。
    花が散った後は無骨な樹が残るのみ。

    ●十傳より→以前は、桜の花は好きではありませんでした、そーいえば。

  2. 桜の原種は、ネパール桜とか言う名前だったと
    記憶しております。本来桜は、秋に咲く植物だったようでございますよ。
    十月桜という種類もあって、年2回春と秋桜を咲かせます。
    寒桜で有名なのが、山形の啓翁桜
    桜は春に咲くと固定観念を持つようになったのは
    いつからなんでしょうね?

      ●十傳より→秋桜に叱られそーでありますね。

  3. 用がある時にしか行かない場所ですから、花を見る機会がないのでしょうね
    「 木 」と言えば最近驚いたことがありました
    当家のお墓がある墓地から ほんの少し離れた場所に枇杷の大木が立っています
    その枇杷の木の持ち主と、私が通っている気功治療の先生は友達で
    以前、施術を受けている時
    「 あの〇〇〇さんちの枇杷、大きい実で美味しそうなの 」
    「 毎年 あっという間に無くなってしまうから、どこかに卸しているのかしら 」
    すると先生は
    「 あ、あれね、当家ではタバコの時期で忙しくて取っている暇がないんだって 」
    「 全部ハクビシンなど野生動物が食べちゃうみたいだよ 」
    「 なんだ、そうか 」では来年は〇〇〇さんに断って少し分けてもらおう
    そして、先月だった先々月だったか、墓地へと走っていると目を疑うような光景が
    つい このあいだまで立っていた枇杷の大木がないのです
    残っているのは木の根元だけ
    その根元はノコギリや斧で切ったのではなく裂けた感じだったので
    多分、雷が落ちたのか、それとも老木だったので寿命がきて倒れてしまったのか
    とにかく気の毒というか惜しいというか、残念です
    知っている方も多いかと思いますが、枇杷の葉というものは優れもので
    適当に刻んで10分ほどお湯で煮出、枇杷の葉のエキスを作ります
    ペットの軽い怪我や皮膚の炎症などに 冷ました枇杷の葉エキスを
    ポンポンと消毒するように塗ると、数日もすればすっかり治ってしまいます(体験済)
    薬ではないので舐めても安全ですのでお勧めです
    もちろん人間の肌トラブルにも効きますので、塗ってもお風呂に入れてもいいです
    ただ、枇杷の葉を採るのが大変なので(大木のため) 最近は作っていません

      ●十傳より→ビワはとにかくメンドーな木でありますです。

  4. ソメイヨシノと王桜は違うのか、とやっと半島の犬どもは気が付いたようです
    真実が分かるまでお前たちは何年掛かってると思ってるんだ、と言ってやりたいですね

      ●十傳より→怒鳴ってやってくださいまし。だめなら暴力で。

  5. 愛ってなんでしょう?
    詰まるところ自己満足、妄想、なんではないのでしょうか…死にたいほど愛すこともありはしましたけれども、コツコツと裏切り裏切られ、ココロはねじ曲がるばかりで闇が真っ直ぐ深くなる栄養としか思えないです。今となれば、あの気持ちは幻のような気がします。頭がおかしかったかもですね。
    喫茶店の名前でしたね。確かにあった幻ってありますね。

    ●十傳より→日本人に愛は似合いませんです。税金を課すべきかもです。

  6. 桜は見るのに呼ばれない方がいいですね。
    なんとなくクリステル。。

    ●十傳より→パーティーというものは、胡散臭いものかもですね。

  7. >その喫茶店は失われ、真新しい居酒屋にかわっておりました

    なじみの喫茶店が消えると、喪失感というか悲しいです。

    この夏、気に入ってた店が2軒店じまいして、がっかりしたのと
    新しい店を開拓する面倒さにげっそりした記憶があります。
    お茶代が浮くから、お金の節約にはなるんですが…

    ●十傳より→町が遠のきますです。縁が切れたという感じ。