03.23
こういう賞の受賞パーティーに誘われました。原宿のラ・ドンナの地下ホール。
へえってなもんであります。
団鬼六という官能小説家が死んでどのくらいになるのだろうと呟きましたら、周囲に聞こえたらしく、ちょっと沈黙いたしました。
「まだ、ご健在ですよ」
と係の者に耳打ちされ、ひょいと後ろを振り返った老人がおりまして、そいつが団鬼六。
こやつがそやつであります。
「へぇ、まだ生きてたんだ。でも来年の今頃はこの世にはいませんよね」
むろんジョークであります。
が、いちどう本当の沈黙。
いやはや冗談もいえぬお国になったようであります。
しだいに私はパーティーのなかで孤立していきました。
そして白ワインばかりをドヘドベトと呷りはじめたのでございますです。
ご覧くださいまし。
いささかグレて飲んでいるのがお分かりでありましょう。
が、このほうが気楽なのであります。被災者たちがプライパーシーもなく体育館に避難していることを考えれば、パーティーでこのようにテリトリーを守れるというのはじつに幸せなのでございます。
女流の官能作家もたくさんおいでになっておりました。
食指のうごくのもいましたが、文章書きというのは、あまり色っぽくないのであります。ちなみに音楽関係者はすべて一人の例外もなくエロっぽいのでございます。これについては後日、運命学講座で述べることにいたしますです。
さて、パーティーの後半は、受賞作の朗読。
うしろが受賞者さんであります。
申し訳ないのですか、受賞者のお名前も、受賞作のタイトルも覚えておりませぬ。
ただ、手前のナントカいう女優のむき出しの乳房とイイ色の乳首をただただ凝視していたのであります。
世間では私を異常なまでにエロ扱いいしたしますですか、このような世界にひたっていると、やはり心落ち着くことができますです。
…本当の官能を知っているものが、このパーティーのなかにどれほどいるか、ちと試してみたい気分にもなったりいたしましたのであります。
団先生・・・一回り以上 小さくおなりになられた様な。。
あ~あ、 肉体も 気持ちも しぼんでいくなんて~~
年をとると 男性は 引きこもりますが 女性は外へ外へ
出ていきたがりますね 美味しいもの食べに行ったり、
お買い物したり、カルチャーだって・・・
<恋>は 女性の特権なのかもしれませんね!
ならばさらに アプローチ術を 磨かねば。。
私も鰻食べたら(今のうちに)大人しく勉強します~私の恋の!
落ち着いたと思ったら 最近又 余震が多いですよ
なのにこんな あられもない姿で・・・イザ!の時不安。。
でも 縛り方、解き方 結構簡単 と聞きますが
先生も キャンプのご経験から 縄にも慣れていらっしゃるの?
●十傳より→イイことを聞いてくれました。私の時代は宅急便などなく、チッキでした。なので縛りは得意であります。亀甲縛りできりきりと緩まぬように縛って駅に出しにいったものであります。
本宮弘志さんの『俺の空』で亀甲縛りが出てきて、ドキドキして読み返した中学時代を思い出しましたです。
●十傳より→麻縄の先端をあらかじめ輪状に拵えておくので、亀甲縛りは簡単なのであります。が、余震が収まってからチャレンジしてください。縛られたままの死体が海に浮いていてもねぇ、ということになりますゆえ。…そういう死体があったかもですね。
物書きの集まりでその反応は詰まらな過ぎですね。
自分なら「一年も持つかどうか、せいぜい明後日までだな。」と言いたいです。言えるような人間になりたいです。切り返しは、「先生、明後日までとはこれまた長すぎませんか。」でどうでしょう。
だんだん世知辛い世の中になっていくですね。
●十傳より→こうやって言論統制がはじまるのでありましょう。震災も言論統制に利用されそうであります。
寒さも続いていて柳川とかもいいですよね。
●十傳より→白秋の詩集なんぞをバッグにつっこみ、鰻屋の店の壁にもたれてみたいのであります。小雨ならなおグッドでしょう。
白秋さんは、高校の大先輩です。
この道はいつか來た道、
ああ、さうだよ、
あかしやの花が咲いてる・・・。
夕暮れにメロディだけが流れ、
何とも切ない気分になります。
高校生の時には、
そんなのおかまいなしに「白秋道路」をバイクでびゅんびゅん行っていましたが。
●十傳より→福岡市内から電車に揺られ柳川でおり、小舟で白秋さんの家をながめながら鰻屋の前につれられた、その鰻の美味かったことといったらなかったのであります。その曲はわがipodに入っておりますです。
通りすがりに失礼します。
団さんは現在大病を患ってらっしゃるというお話なので多分マジで危ないから皆さんしーんとしてしまったんではないでしょうかw
それにしてもさすがSMの賞ですね、緊縛女性が。。。
●十傳より→はい、モデルの子もやわらかな体で、縄の食い込み加減が優悦でありましたです。
先生にとっての、先生の知っている本当の官能とは何でしょうか?
是非教えてください!知りたいし、味わいたいです。
●十傳より→自分と相手のなかにある怖くて悪くて否定したい部分をゆるしみとめあう行為ではないかと思うのであります。つまり共犯関係こそ官能の本質かと…。
それは、単に恋人同士だけでは無く。それを
通り越した関係、つまり不倫等にも例えられ
るのでしょうか?
●十傳より→不倫は罪(スリル)という感覚をも満喫できるので、官能の世界に近いのではないかとおもうのであります。普通の恋人同士でも周囲に認められるまでのセックスと、周囲に認められてからのセックスとどちらが美味しいかといえば、それは前者でありましょう。
それから、音楽関係者はナゼエロっぽい
のでしょうか?教えてください。私も音楽
をやっていましたが…
●十傳より→いまはダメであります。博多の飲み屋で焼酎に酔っておりますれば。パソコンやっていると周囲の奴らがエリートを見ているように見ているのであります。