2020
03.22

おみごと!

世間の騒動をよそに、神楽坂の桜が満開になっていたのであります。

誘われるよーに、夜のお散歩。
ポケットに千円札を五枚ほどねじりこんで。

舗道には人影が絶え、花々の匂いがふきだまって、裏道へと私メをいざなうのでございました。

袖摺坂の石段をのぼりますと、もうそこは見知らぬ街なのであります。

いちど迷い込んだ場所に、にどとたどり着けないスポットが神楽坂にございます。
何年前のことでありましょうか。

ライターさんと、神楽坂の裏の焼き肉屋でしこたま肉を食い、近くのバーでドライマティーニを三杯飲んで意識を失ったのは、そう、まだ神楽坂に事務所を移転する前のことでございました。

ところが、そのスポットをいまだ探し当てていなのでございます。

すると、右の画像の場所に出たのでございます。
映画のセットのよーな一角でございます。ススキが残っているところなど、人工的であります。

この屋敷に住まいするお女性から手招きされたなら、抗することが出来ようはずもございませんです。女の蜜と男の蜜を交歓したことでございましょー。

快い迷いの感覚を惜しみつつ、いつしかあらぬ交差点に辿り出て、
「ああ、ここか」
現実へと戻されるのでありました。

しかし、人影はありませんです。
疫病による良い影響でございます。

煙草に火をつけました。
ギリギリまで吸い込み、路上にもみ消しました。

よしよしと桜も語りかけてくれたのでした。

 

  1. サルはイヤですがイヌはもっとイヤですね
    とくに狂犬病のイヌは

     ●十傳より→ブタもおりますです。

  2. 宴会がダメなら、タコ焼き屋台くらい許しても良かろうかと思います。テキヤさんなどなどを大事にしないとこれから治安悪くなるだろうに…
    久しぶりにスーパーに行ったら、激安でした。中身は減らしてありましたけど。

      ●十傳より→飢饉もヤバいのであります。

  3. 春分の到来を告げる情景でございますね。
    先生、申し訳ありません。誠に綺麗な桜を拝見させて頂いて、ふと気になる事がございまして。。。
    暦において1年単位の中で節気という区分があるのに対して、甲子から始まる上元中元下元180年単位の大きな流れにおいては節気が無いという事はなぜなのでしょうか。。。

    ●十傳より→節季は太陽の動きなど自然に関係いたします。干支は季節とは関係なく60単位で動きます。180年単位では季節は無視するよりほかありませんが、日にちでの180日は、たとえば冬至に一番近い甲子日から陽遁がスタートするよーに、季節と絡めますです。

  4. 桜の精は妖艶な笑みを浮かべた美女?
    それとも羞じらい憂う乙女?
    私にはどちらにも見えてしまう。先染めのつぼみから豪華な花吹雪の散り際へとひとつの花でこれほど印象が変わるのは桜だけでしょう。
    こんなに先生を惑わすなんて。桜の精に手を引かれて妖しい世界に足を踏み入れとんですね、先生は

      ●十傳より→私メにとって、桜は、散れば夏の始まりを意味して、おぞましいのであります。

  5. 花だけに乙は遁甲によるコロナ対策になるってとこですよね?

      ●十傳より→コロナには効いても、末世への加速度を上げる働きになるかもです。

  6. 桜は人間たちの右往左往に関係なく、黙って美しく咲いてくれるのですね。

    豪もカナダももうオリンピック参加しないと言ってるのだから
    聖火をとりあえずなんとかしてほしいです。
    恥ずかしいので。

      ●十傳より→明日、墓参の際に、墓前の蝋燭に聖火してきますです。

  7. 首都封鎖もあり得るとのこと
    魔界の穴が開き、地獄の住人達が充満するのでしょうかね❓

      ●十傳より→次は食糧危機が襲ってくるかも。疫病、飢饉と餓死者は歴史の常でありますです。そして噴火。

  8. 暦のご丁寧な御解説ありがとうございます。
    非常によく理解できました。
    なるほど。。。太陽や自然という事は、もし人類が火星で暮らすようになった場合、新たな自然サイクルを観察して一年の節気が変化し、暦自体を再作成になりそうですね。。。
    そうなった場合だと180年や180日にまとめるという陰陽思想が変化する可能性も考えると、真理は本当に複雑と感じますです。。。

    ●十傳より→ホントは上中下元より、さらに大きなサイクルがございますです。

  9. さらに大きなサイクルがあるという事を初めて知りましたです。。。勉強になりますです。
    地球の重力に影響を及ぼしている太陽系のどこかの惑星の周期なのでありますでしょうか。
    あまりにも周期が長すぎて応期には100年過ぎたりしそうでありますね。

      ●十傳より→かも、でありますね。